2015-01-01から1年間の記事一覧

真田、武田氏が信頼した鎌原氏の居城地

鎌原城址、整備され甦る。 武田信玄の西上野(上州)攻略拠点となった鎌原城は訪れる人も少なくなって林の中に静かに佇んでいた場所。その城は真田氏による西上州支配およそ120年の歴史が始まった最初の舞台でもあり学術的にも評価が高い。真田丸の前に史跡…

長篠の戦い、長篠城と医王寺を訪ねた

12月中旬、愛知県の新城市へ。 真田氏が地方の武将から戦国大名になったのは武田軍と運命を共に過ごし、多くを学んだのは間違いないけれど、その武田軍が織田・徳川軍に大敗し衰退に向かう戦いが長篠の戦い。群雄割拠する時代の流れが大きく変わりだした節目…

田代地区に残る「義勇軍」という地名

◆地名が伝える少年農兵の歴史 田代集落から鹿沢温泉に行く道路がパノラマラインと交差する場所の右側一帯、そのわずか西方の高台の耕地を地元では「義勇軍(ぎゆうぐん)」と今も呼んでいる。 交差点の角には陸軍予科士官学校跡地の碑が建っていて戦時下に一…

師走の浅間山

噴煙の多い状況が続いています。 11月末から全面的に白く衣替えした浅間山。6月19日に小噴火してからおよそ半年です。最近やゝ噴煙が少なくなった感じですが、この8日に気象庁が「11月の火山活動について」発表していますから、白根山と浅間山の部分を以下抜…

嬬恋の土はなぜ黒い? どうして役立たずの「のぼう土」と言われたのか。

希に見る黒ボク土は世界でも貴重な優良土と言われるが・・・ ◆ 火山灰土は農業を受け入れず。 農家のキャベツ畑の土はまっ黒だ。どこでもみんなまっ黒だ。 子どものときから見ているから土は黒いものだと思っている。そしてこの土を古くから「のぼう土」と呼…

天明の浅間山噴火災害から、農民を救った代官

利根川の上流と下流のつながり。銚子は天明で甦った!? 銚子ジオパーク関東大会に参加した折、ご一緒した宮崎先生の案内で「庄川杢左衛門頌徳碑」を訪ねた。 訪ねるとその碑には驚く事実が記されていて知りませんでした。 冬から春のキャベツ産地でもある銚…

キャベツ産地でもある銚子の地域づくり、ジオづくり

盛り上がるジオパーク活動、関東大会に参加です 先週のニュースで世界ジオパークがユネスコの正式なプログラムなったというニュースがあった、メデタシめでたし。おりしも21〜22日、日本ジオパークの関東大会が犬吠崎のある銚子市で開催されたので行ってきま…

浅間高原の水は高い??

嬬恋村の?日本一高い水道料金?? 先日、朝日新聞の編集委員が書いた「波聞風問」蘭の記事に異議あり。 昔、長野原町が民間に売った町有地が別荘地になって(たぶん三井と第一観光の別荘地一帯)、その一帯の水道料金が月10立方メートル使った金額が3,510円…

原木椎茸からつくる乾シイタケで健康づくりができる?

原木シイタケは干すともっと凄くなる!? 秋晴れの日は椎茸の天日干し。今年初めて乾燥シイタケを作ってみる。知り合いが原木椎茸は乾燥すればすればもっと美味しく食べられると云うから挑戦、と言っても雨に当てないだけですが。 趣味だから原木栽培で作る…

自然豊かな浅間山麓の晩秋

薪切り作業も終盤ですが・・・ 1日の朝はすごく気温が下がり、氷が張りました。凍結する11月になって、進めていた山の作業もようやく先が見えてきた感じです。1,300mの高い山の麓ですが風もないので気持ちのいい作業日でしたが、それも程々にしてすぐ横に流…

広がるジオパーク・ネットワーク活動

ジオパーク全国大会へ行きました。(10/26〜29) [今年は九州鹿児島の霧島市会場で第6回全国大会。どうやら、これまでのユネスコの支援から「世界遺産」と同じようにユネスコの正式プログラムになりそうだというので一段と活気が出た感じの大会です。 全国…

富士山を見に瑞牆山へ

紅葉で沸く瑞牆山へ行く (10/18) 山歩きをしていると、いつか登りたい山ができる。 富士山を見るならここで、と思って行った瑞牆山(みずがきやま2230m)。 広い駐車場には何百台が入ったか判らないけど産直の売店まであって驚きの充実。素敵なキャンプ…

地域の言葉「おてんま」は古き時代を伝えているか。

道路の清掃日、地区の相互扶助が残る活動、 「おてんま」とは。 嬬恋では春と秋に地域住民達で一斉に清掃活動をやっている。10月1日は秋の道路愛護活動の日。昔から行われてきた住んで居る地域の道を修復したり清掃する活動だが、日頃の倒木片付けや用水路の…

季節に相応するキノコを採る

早い秋、深まりをキノコから 先月は早々4〜5日、私が住んでいる集落の秋祭りでしたから地区の区長なのでチョッと忙しい日々でした。祭の片付けもそこそこに浅間山麓に伐採しておいたミズナラの片付け作業に通うと、「葉付き枯らし」状態の倒木は意外に良く…

ブログ休んで、テーブルを作りました。

木工工作でテーブル作りに専念しました。 久しぶりに、高碕の知り合いから頼まれていたテーブルの作成。9月のSW中に3日間で完成させるつもりでしが、雨にも邪魔されたりして結局5日間かかって完成しました。作業場所がガレージと屋外なので大変ですがなんと…

活動期の火山をどう知らせていくの?

火山学会で見るジオパークの姿勢 (9/28富山大学) 浅間山ジオパークを目指す活動の一環で先日、富山大学でおこなわれた火山学会に行きました。この学会にジオの部門が設けられているのですが、火山学会の一環として行なわれるのは「日本ジオパーク」登録や…

「坂の上の雲」の道を行けるところまで歩きました。

歩いてみたかった「坂の上の雲」エンディングシーンの道! 以前、NHKが年末3年にわたって放送した「坂の上の雲」のエンディングに流れた登山道がいつまでも印象に残っていたので、この夏に行ってみたいと思っていましたが、長引く雨のためにこの時期にな…

ミズナラの林の作業

冬の準備? 山の片付け作業です。 浅間山のふもとで標高1300mほどある山林は、落葉すると同時くらいに冬が訪れるから今回の場所(約4,000㎡)は夏の初めに伐採して置いた。葉を付けた状態で枯らすために約2カ月ほど放置しておいたので今週から片づけに着手…

あまりに快適な嬬恋のグリーンシーズン!

実証、嬬恋村は〈快適空間〉だということ。昼と夜の温度差が激しいからキャベツがおいしいとか、嬬恋に山荘を建てたら本がフケないから蔵書保管に最適だとか云う話を耳にすることが多い。たしかに住んで居ると実感することが多いが、それは他と比較してどれ…

『浅間山ジオパーク』を実現するために研修中です。

吾妻川下流域の「石造物に刻まれた天明3年の記憶」を見て・・・(少し、長い夏休みをしたのでしばらくご無沙汰しましたが、また再開したいと思います。) 浅間山の活動による大地を『世界ジオパーク』にしようと昨年、会が立ち上がったのを機会に参加し、浅…

山岳古道から訪ねる信仰の山、四阿山

8/11日 「山の日」に四阿山へ歴史ロマン・トレッキング 11日の「山の日」、嬬恋村観光商工課主催のイベント四阿山(あずまやさん)登山の案内をしました。前回6/28日に続いて2回目。 鳥井峠から入って駐車場から登る登山道には道沿いに多くの祠、社…

夏山の味わい 燕岳へ

天空の庭園で味わうCOFFEE (8/4) エルニーニョ発生の夏は涼しいという予想に反して暑い夏になった。高原の夏は短いからもう朝夕は寒いくらいの涼しさを味わい、昼は暑いのでコンビニのアイスコーヒーの機会がいつもより増えた。夏でも緑陰で楽しむコーヒ…

キャベツ、高冷地だから・・・

最盛期のキャベツを襲う雹 高原とはいえ、嬬恋村も連日暑い日が続いていて夕立に見舞われている。厄介なのは雷と降雹か。雷は早めの避難ということもあるが降雹は避けがたく部分的だが毎年被害を出すから生産者の悲しみも大きい。2〜3日前にも知人の被害の写…

幻の上信鉱山、溶鉱炉の見学会をしました。

地元の人に見て頂き、伝えたい。 鉱山マニアの間では不明とされてきた上信鉱山跡地が再び紹介されだして10年ほどでしょうか。築造されてもう60年が経過するのに奇跡的に高炉が深山に残っています。関係者を探すために地元の新聞に取り上げて頂いたことからそ…

深山に埋もれた上信鉱山の溶鉱炉見学会

築60年の鉱炉 8/2開催 高原野菜の嬬恋は鉱山で栄えた時代があった。国内屈指の小串硫黄鉱山を初め吾妻鉱山、石津鉱山の硫黄鉱山のほかに鉄の採掘の浦倉鉱山もあったが、異色なのは上信鉱山だった。ロウセキの採掘で始まったがその純度の高さから戦時下に軍…

夏の野の花、畑の野菜

花を観て…野菜に感謝 梅雨が明けると雨もない日が続き、高原の村も日中は暑い。救いは湿度の無いサラッとした涼風だが、もう少し標高の高いところに行くと一段の快適さを感じるようになる。21日、4〜5年前に嬬恋を案内した上尾市の幼稚園の先生方に再度依頼…

浅間山を見ながら作業です。

標高1,400mの浅間の麓で伐採作業! 10日から夏日が続いているので先週からミズナラの林を伐採中。標高が1,400mもあるから涼しいけれど、一人の作業なので安全のために伐採は一回に2時間だけでおしまい。今日で4回目になるけど約80本以上倒したところです。…

アンニンゴ、上溝桜の食文化

ウワミズ桜はアンズと兄弟?? 嬬恋の山野にはどこでも見かけるウワミズザクラ(上溝桜)、今その実が豊かにみのっているけれど、この辺りでは昔から関心の薄い樹木だから知らない人も多い。(群馬一帯もそうかもしれない。) ところが、ひと月ほど前に新潟…

魔法の木、ニワトコ

ハリポタの魔法の杖の木、なぜ魔法の木?嬬恋の山野のどこにでもあるニワトコは庭常と書いてもよさそうだが、何故か「接骨木」と書かれるから普通じゃない。 それに映画とは言え何故かハリーポッターの魔法使いが争って奪い合うほどの木だから、この木に出会…

新築時に「ごち餅」を投げるという風習

「ごち餅」投げたッ! 幼馴染の友人が自宅を新築するので棟上げに参加した。久しぶりの地域での新築。今回は在来工法で地元の業者による建築だから夕方には棟上げ(建前)の上棟式をやって、そして清めのお酒を四方にそそぎ、お餅とお菓子を一緒に投げた。地元…