活動期の火山をどう知らせていくの?

火山学会で見るジオパークの姿勢 (9/28富山大学




浅間山ジオパークを目指す活動の一環で先日、富山大学でおこなわれた火山学会に行きました。この学会にジオの部門が設けられているのですが、火山学会の一環として行なわれるのは「日本ジオパーク」登録や活動をを審査する日本ジオパーク委員会のメンバーに日本火山学会が入っているからです。
今回のセッションのテーマが「活火山を抱えるジオパークや観光地からの情報発信のあり方」というもので活動する火山地の大テーマですし、浅間山にもピッタリのテーマです。いま日本には39のジオパークがあってその内14カ所が火山を扱っていますが、その大本命(?)として「浅間山ジオパーク」が割り込もうという下心なので日頃からの火山情報などの取り組みが大切ですよね。まして都会に影響を及ぼす浅間火山なんですから。 なにが大変かって、風評被害などに遭わないためには積極的な情報発信がことさら大事と各地のジオ担当者の皆さんが言っていて、そこが市民との信頼の分かれ目だと。・・・実はこれが今の私達の一番の不得意の分野ですからね〜。 災害時の情報は、思惑が絡み流し方が偏るから(そういう傾向があるから)・・・だからジオの団体から発信するのがふさわしい・・・という事でした、なるほど。ちなみに発表されたこんなパネルの表示に関心。
〈報道の傾向〉
専門家→正確に事実を淡々と述べたい (分かりにくい)
行政 →後から突っ込まれないように表現したい (分かりにくい)
マスコミ→センセーショナルに情報を提供したい (大げさ)
観光業者→客を安心させ、観光に来てほしい (偏向的情報)