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前回の記事以降、Windows10による閲覧に障害が発生していることが判明し、掲載を中断していました。しかしWindows7やスマホからの閲覧は支障が無いことから徐々にアップしてみようと思います。(不慣れなので私の方から十分な対策が講じられずご迷惑をおかけしています)

三文の徳?早朝散歩してみました

早起きして高原を歩く



さすがに立冬も過ぎると気候も安定し空気も澄み出したが、今年は紅葉が遅れぎみなので早朝の散歩もいつもと違った趣があります。この一週間早起きして色々な所を歩いてみました。
写真①は時々行く浅間牧場です。このシーズンは日本鹿によく出会いました。また牧草もまだ青々しているので牛さんたちが牧草を食べる姿に出会ったりして早朝は動物にたくさん出会います。写真下はバラギ湖と四阿山ですが、風のないバラギ湖は本当に穏やかで紅葉した四阿山と相性がいい感じです。写真②は私が住む集落でスーパームーンから2日後です。払暁という言葉を実感するのもこのシーズンでしょうか。

「早起きは三文の徳(得)」・・・三文ってどの位のもの?

ごく僅かな徳があるという早起きですが、三文ってどれほどの額なのか気になって調べてみると、江戸時代の安定した1800年代前期あたりで1文が40円前後のようですから早起きは120円ばかりの価値ということに。なので、積み上げないと徳も備わらないってことなんですよね。
ところで、この時代に栄えていた嬬恋の宿場「大笹宿」から今の軽井沢・沓掛まで5里半を馬に乗ってタクシーのように利用すると204文が料金として決められていたようです(上田までも同じ料金でした)。今なら8160円。な〜るほど、今のタクシー代に近いですね。また宿場では旅人用に草鞋(わらじ)がたくさん用意されていたでしょうから草鞋をみると2足で80円。安い例えで言われる『二足三文』がわかりました。そういえば三文役者とか三文小説とかいうのもありましたが。

チョウセンゴミシの生命力と効能に驚く!?

不思議な蔓木 チョウセンゴミシ





毎年、山野で見かけるチョウセンゴミシ(朝鮮五味子)を時々収穫して楽しんでいるけれど、同じ蔓木なのに毎年、収量が違う。それだけではなくまったく果実が付かないこともあるし、付いても成熟しない房もあって、結果的に私は毎年違う場所で採取することが多い。高冷地に自生する木なのでそういうものと思っていたが。

侮れないゴミシの実

山野の果実には薬果実として効用が云われる物も少なくないけれど、即効を期待する現代人?には、ついつい半信半疑になってしまうものばかりで私も人に勧めることをはばかるのが殆ど、というか実感したこともなかったのですから。ところが手元のゴミシの実が乾燥してしまったから、ついでに煎じて飲用していて気付いたのは夜良く眠れること、そのせいか疲れがいつもより残らないというちょっと不思議な感じがあったのでさらに興味を引いたのでした。

ゴミシの効能?

ゴミシの効能はネット上でもたくさん書かれていますから見ていただくとして、一応、歴史的には中国の王朝などで広く愛用されたのは美肌効果や記憶力の向上とか催淫作用があったからと言われます。日本ではアイヌの人は風邪薬として利用したとか。現在言われる主な効用として、抗酸化作用、肺など呼吸器系の改善作用、血行促進などの心血管機能改善作用それに強壮作用などです、参考までに。

えっッ!自分で性転換する蔓??

ところで、ゴミシは中部以北から北海道に分布する蔓性の木ですが、これまで雌雄異株と言われていたので疑いませんでしたが、年によって実が成らなくなる株があり、気候の理由だけではなく勝手に実が付かないことに違和感がありました。ところが驚くことに最近ゴミシは「雌雄同株」だと言われているのです。
北海道立総合研究機構の山口陽子氏の研究文によると、自然界には雄花だけの株、雌花だけ、花をつけない無性のもの、それに雌雄両方を付けた両性の株があって、研究対象地の株はなんと3年間に47%が性が変わったことを突き止めた、つまりゴミシは年によって性を変える、自分で性転換する植物だと結んでいました。
驚くべき植物の生命力を見たきがしましたが、私が見た同じ株が年によって全く実を付けなくなったことにガッテンでした。また雌雄同株の蔓が自家受粉すると収量が少ない房になったり、成熟しないままの実となることも考察してあって、すっかりゴミシを見る見方が変わりました。

五味子・・・甘い、辛い、苦い、酸っぱい、しょっぱい・・・の五つの味。
普通の人は酸っぱく感じるのだそうですが、ほかの味を感じる人はそれに対応する身体機能が・・・。気になるひとはネットで探してみてください。ついでで恐縮ですが、あなたも飲用している?栄養ドリンクにもチョウセンゴミシが入っているものがたくさんあります。是非検索してみてください。「チョウセンゴミシの入ったドリンク剤」です。ゴミシの力を思うはずですが如何でしょう。

写真下:11月10日の浅間山です、もう冬に入りました。

「愛の始まる樹」の丘

ヤドリギ実って婚活?・・・『愛の始まる丘』の樹、浅間牧場です。



澄みわたる青空だったから散歩コースを変えて浅間牧場にでかけると、高台には紅葉した浅間高原を楽しむ人が昨日はたくさんいました。丘の途中に残されているミズナラの巨木(昔、日本で最初のカラー映画に登場したスター樹です)もすっかり秋色に変わっていました。近づくと、いくつものヤドリギが着生していて黄色の実を着けていて歳月を重ねた風格と品格が宿っているような木になりました。

人々を優しく見守るような巨木にいくつも着生したヤドリギ・・・欧米ではクリスマスの日にはヤドリギを飾り、その下で出会った男女はキスしてもよい・・・という風習が
残されていて、拒否は縁起が悪くて翌年は結婚できないとまでささやかれてきたと言うので婚活のない時代、それはとてもワクワクする出会いのイベントだったんでしょうね。
キャベツを食用野菜に最初に栽培したと言うケルト民族は、ヤドリギもまた一族の特別な樹とされ、幸福・安全・幸運をもたらす木でしたから、飾られたヤドリギの下で男性は女性にキスをしてもよいと言う出会いの婚活ウイークを設けて子孫の繁栄に繋げたのでしょうか。

※浅間牧場のミズナラ(写真下)は「カルメンの木」として案内されています。そしてヤドリギの実は枯葉の落ちたミズナラの樹にオレンジ色になってクリスマスを迎えます。

「こんまるはじき」と呼ばれる長寿の実!?

自然の恵みをジャムでいただく


料理好きな友人Fにいただいたジャムは浅間高原に自生している「こんまら」の実で作ったという。そんな名前の実知らないなあ、大丈夫か?と聞けば・・・「ナツハゼ」と世間では言っている実だという。たいそうに老化防止、眼に良い!というから調べてみると、ナツハゼ(夏櫨)はブルーベリーよりポリフェノールが強くて、アントシアニンも多いと書いてあった。なあるほど。なんでも健康に結び付ける高齢者の会話には知恵がつまっている、ときもある。
※この辺りでは「こんまるはじき」は「こんまらはじき」ともよばれています。

なぜ、浅間山には鬼がいるといわれたのか。

浅間山は鬼が棲んだ山?



地元では浅間山が噴火、爆発すると、鬼が怒った、鬼が暴れたと言ってきた。流れ出た熔岩さえ「鬼押し出し」熔岩と言うくらいだ。黒斑山に登れば見える牙山は鬼の歯の山と伝えられる。山頂にあるべき剣ヶ峰は牙山の横に鬼が剣を持つように並び立つ。ところで北国街道から見る浅間山は鬼門の位置にあるので当然のように昔から鬼が棲む山だと誰もが思うのも不思議ではありません。でも鬼の話は日本各地にありますから、浅間山だけ強調されて残るほどでもないのですが。そこには千曲川沿いに伝わる鬼の伝説ともかかわってきたと思えるのです。

何故「紅葉狩り」と言うのでしょう
北国街道沿いの戸隠や鬼無里別所温泉などには鬼の美女伝説が残り、そのモチーフが平安時代から江戸時代にかけて、能や歌舞伎などで「紅葉狩り」という舞台が演じられ流行っていました。都から信濃に移り住んだ鬼女はやがて夜な夜な悪事を成すのでついに都から平維茂(たいらのこれもち)が討伐にやってきて討ち取るという仕立てのようです。鬼女の名前は「紅葉(もみじ)」。紅葉狩りとは昔、鬼狩りのことを指していたんですね。
戸隠には鬼女と戦った場所が残され、「鬼切」という地名もあるといいます。また別所温泉には平維茂の墓まで残されているとか。 紅葉狩りに代表される鬼だけではなく、修験系の天狗の話と混ざって千曲川沿いは鬼の話が多く語られていて、浅間山にも至極当然のように鬼が信じられてきたのでした。ところで鬼無里村は10月16日、第17回鬼女・紅葉祭りが行われる、と流れていて鬼に係る文化を繋いでいます。千曲川沿いから浅間にかけて、鬼は広く信じられていた風土がありました。 
ところで浅間山の鬼もやがて虚空蔵菩薩によって善鬼となり、ふもとに鬼神堂が建てられ崇められたと伝えられていますが、度重なる噴火で鬼神堂は今は見当たりません、いま菩薩は北軽井沢地内の桜岩地蔵地に残されています。

写真上:浅間山鬼押し出し熔岩流の斜面
  3番目は上田市白山神社に飾られている鬼です。 
  下は四阿山から見た浅間方面です。


ただいま、写真がアップできなくて掲載を休んでいます。

PCの不調?のためか、写真が掲載できず、記事を休んでいます。
ご覧になっている皆さんには恐縮ですがしばらくお待ちください。(下谷

※PCを更新しました。再開したいと思います。(10/28)