『浅間山ジオパーク』を実現するために研修中です。

吾妻川下流域の「石造物に刻まれた天明3年の記憶」を見て・・・

(少し、長い夏休みをしたのでしばらくご無沙汰しましたが、また再開したいと思います。)


浅間山の活動による大地を『世界ジオパーク』にしようと昨年、会が立ち上がったのを機会に参加し、浅間山大噴火の形跡を地質、噴出物、地相などから学ぶ学習会もおこなってきたので楽しく参加してきました。

8月26日、お隣の長野原町主催の吾妻川沿いに残された石仏を訪ね、そこに刻まれた被災の記録から火山災害を通して浅間火山を学ぶという研修会に参加です。
長野原町の消えた集落のことや失った生活の様子を数行で留めた石碑からは、天明浅間山大噴火による災害が浅間の山麓エリアだけではなく、遠く離れたこの吾妻川流域の畑や民家を襲っていましたが、この地域は日頃、火山とは疎遠な暮らしだったでしょうから、まさに突然の濁流、洪水に巻き込まれていった惨事、出来事を何カ所にも碑に残していました。それだけに文字からは忘れないように後世のためにというメッセージが浮き立つようでした。
私たちが火山や地震など自然災害を常とするこの国土に住みながら、大地や火山について学ぼうとするのは、過ちは繰り返さないように願った先人の声を受け止め、学者、研究者の成果を取りいれて知恵のある暮らしを築こうとするからなのだ、と思うのでした。
きょうは孔子の言葉がぴったりです。
「学びて思わざれば 即ち罔し 思いて学ばざれば 即ち殆し」なんですね。