幻の上信鉱山、溶鉱炉の見学会をしました。

地元の人に見て頂き、伝えたい。

鉱山マニアの間では不明とされてきた上信鉱山跡地が再び紹介されだして10年ほどでしょうか。築造されてもう60年が経過するのに奇跡的に高炉が深山に残っています。関係者を探すために地元の新聞に取り上げて頂いたことからその実態が掴めるようになりました。
最近はまた明治日本の近代化遺産やら産業近代化遺跡の人気のせいか、案内を望む人の声をたくさんいただくようになりましたので関係者と調整し協力を頂いて8月2日、見学会を開催してみました。現地は普段、個人的な形では入山できないこともあって予想外に沢山の方の参加を頂き案内させて頂きました。(参加者約30人)
ここの焼成されたロウセキ(加水ハロイサイト)は、日本の高度成長を支えた耐火物などに用いられ、特殊耐火物技術を世界のトップに押し上げ、貢献した鉱石を産出して評価の高い鉱山でしたが、S38年の廃鉱とともにその所在も不明とされた幻の鉱山でした。いま現地はたび重なる大雨の影響で本体基礎部分が増水によって削られ始めるなどその存亡がいよいよ難しくなりそうな状態を見せています。少しでも多くの人達に見て頂いてその将来を考える時期になっています。今回は村の教育委員会の支援を受けて開催しました。