チョウセンゴミシの生命力と効能に驚く!?

不思議な蔓木 チョウセンゴミシ





毎年、山野で見かけるチョウセンゴミシ(朝鮮五味子)を時々収穫して楽しんでいるけれど、同じ蔓木なのに毎年、収量が違う。それだけではなくまったく果実が付かないこともあるし、付いても成熟しない房もあって、結果的に私は毎年違う場所で採取することが多い。高冷地に自生する木なのでそういうものと思っていたが。

侮れないゴミシの実

山野の果実には薬果実として効用が云われる物も少なくないけれど、即効を期待する現代人?には、ついつい半信半疑になってしまうものばかりで私も人に勧めることをはばかるのが殆ど、というか実感したこともなかったのですから。ところが手元のゴミシの実が乾燥してしまったから、ついでに煎じて飲用していて気付いたのは夜良く眠れること、そのせいか疲れがいつもより残らないというちょっと不思議な感じがあったのでさらに興味を引いたのでした。

ゴミシの効能?

ゴミシの効能はネット上でもたくさん書かれていますから見ていただくとして、一応、歴史的には中国の王朝などで広く愛用されたのは美肌効果や記憶力の向上とか催淫作用があったからと言われます。日本ではアイヌの人は風邪薬として利用したとか。現在言われる主な効用として、抗酸化作用、肺など呼吸器系の改善作用、血行促進などの心血管機能改善作用それに強壮作用などです、参考までに。

えっッ!自分で性転換する蔓??

ところで、ゴミシは中部以北から北海道に分布する蔓性の木ですが、これまで雌雄異株と言われていたので疑いませんでしたが、年によって実が成らなくなる株があり、気候の理由だけではなく勝手に実が付かないことに違和感がありました。ところが驚くことに最近ゴミシは「雌雄同株」だと言われているのです。
北海道立総合研究機構の山口陽子氏の研究文によると、自然界には雄花だけの株、雌花だけ、花をつけない無性のもの、それに雌雄両方を付けた両性の株があって、研究対象地の株はなんと3年間に47%が性が変わったことを突き止めた、つまりゴミシは年によって性を変える、自分で性転換する植物だと結んでいました。
驚くべき植物の生命力を見たきがしましたが、私が見た同じ株が年によって全く実を付けなくなったことにガッテンでした。また雌雄同株の蔓が自家受粉すると収量が少ない房になったり、成熟しないままの実となることも考察してあって、すっかりゴミシを見る見方が変わりました。

五味子・・・甘い、辛い、苦い、酸っぱい、しょっぱい・・・の五つの味。
普通の人は酸っぱく感じるのだそうですが、ほかの味を感じる人はそれに対応する身体機能が・・・。気になるひとはネットで探してみてください。ついでで恐縮ですが、あなたも飲用している?栄養ドリンクにもチョウセンゴミシが入っているものがたくさんあります。是非検索してみてください。「チョウセンゴミシの入ったドリンク剤」です。ゴミシの力を思うはずですが如何でしょう。

写真下:11月10日の浅間山です、もう冬に入りました。