嬬恋の自然・風土

三文の徳?早朝散歩してみました

早起きして高原を歩く さすがに立冬も過ぎると気候も安定し空気も澄み出したが、今年は紅葉が遅れぎみなので早朝の散歩もいつもと違った趣があります。この一週間早起きして色々な所を歩いてみました。 写真①は時々行く浅間牧場です。このシーズンは日本鹿に…

チョウセンゴミシの生命力と効能に驚く!?

不思議な蔓木 チョウセンゴミシ 毎年、山野で見かけるチョウセンゴミシ(朝鮮五味子)を時々収穫して楽しんでいるけれど、同じ蔓木なのに毎年、収量が違う。それだけではなくまったく果実が付かないこともあるし、付いても成熟しない房もあって、結果的に私…

「こんまるはじき」と呼ばれる長寿の実!?

自然の恵みをジャムでいただく 料理好きな友人Fにいただいたジャムは浅間高原に自生している「こんまら」の実で作ったという。そんな名前の実知らないなあ、大丈夫か?と聞けば・・・「ナツハゼ」と世間では言っている実だという。たいそうに老化防止、眼に…

なぜ、浅間山には鬼がいるといわれたのか。

浅間山は鬼が棲んだ山? 地元では浅間山が噴火、爆発すると、鬼が怒った、鬼が暴れたと言ってきた。流れ出た熔岩さえ「鬼押し出し」熔岩と言うくらいだ。黒斑山に登れば見える牙山は鬼の歯の山と伝えられる。山頂にあるべき剣ヶ峰は牙山の横に鬼が剣を持つよ…

慶祝!「浅間北麓ジオパーク」が正式に認定されました

はれ晴れした重陽の節句(9/9) ※今朝の浅間山です 今日は久しぶりに空も晴れわたった9月9日、重陽の節句の日でめでたい日。私が住んで居る小さな集落では今日明日が秋祭りの日です。 重陽の節句はあまり馴染みが無いんですが1/1、3/3、5/5、7/7に次ぐで…

山の実、カヤの実、ツノハシバミの実は縄文時代から

縄文の食べ物①、榧の実を取りました。 (9/2) 昔はどこの山にも一本くらいは自生してて、農家の庭先に凶作時の非常食として植えられていたというカヤ(榧)の木。明治以降伐採されすぎて貴重な樹木になってしまったみたいです。木目の美しさとその香りのよ…

生きるために農業で産業を起こした浅間北麓

キャベツ村始まりの辛苦の時代をたずねる 嬬恋村は今、キャベツ出荷の最盛期。キャベツの村として有名だ。そのキャベツ産地始まりの種は昭和8年にさかのぼる。粘り強く指導し希な貢献した3人の碑が村に建ち、往時の様子が刻まれています・・・過日、地元群馬…

浅間山のジオパークを目指す浅間山北麓一帯!

ジオパーク認定に向けて最終の現地審査を受ける 浅間山の火山活動によって形成された地形や地質・生態系と噴火災害を経験しながらもこの山岳高原地形や火山灰土壌と向き合い暮らしてきた浅間高原の文化・風土・産業を未来を担う子供たちや来訪者に伝えて行こ…

夏、後半の花

お盆をすぎて花も入れ替わりです。 先日、嬬恋の山野で出会ったナデシコノの花。秋の七草に詠われていることもあって、やはり秋が身近になります。この季節、嬬恋では秋の七草がそろって見ることができるので山上憶良の歌を開いて野山を歩くのもささやかな楽…

夏休みのキノコ採り

チチタケとチダケサシ 先日、近くの山の明るい林で採ったチチタケ。採ってみると子どもの頃を思い出して少し懐かしいキノコです。また同じ時期に草地に咲くチダケサシの白い花は入道雲みたいだと思ったりもしましたが、チチタケとチダケサシは縁があって仲が…

山の日に真田丸の山、四阿山へ行きませんか。

8月、「山の日」に百名山・四阿山はいかがですか。 11日は今年から始まった「山の日」ですね、嬬恋でも山に親しむ企画「四阿山トレッキング」がありますからお奨めです。四阿山は関東と日本海側との分水嶺に聳える独立峰ですが、古くから信仰の山として親し…

浅間山、その後の活動はどうなっているか。

最近の浅間山の活動について熊本の一連の震災に関心が集まっていますが、梅雨時の異常降雨による災害の不安もまた懸念される季節ですね。私が住んでいるところは常に浅間山の活動も気になるエリアですから、このブログでも折に触れて様子を取り上げてきまし…

旧暦の4月卯月、卯の花咲いて

初夏を告げるウツギ咲く 入梅となりましたが、標高の高いここでは6月に入って散歩道にバイカウツギ(梅花空木)が咲き出しました。仲間のガクウツギ、ハコネウツギなど初夏を告げる花がまた巡って来ました。 ウツギは万葉の花と言われるほど日本に馴染みの…

アオダモ・ハクウンボク・ヤマボウシの世界

人々の生活に身近だったアオダモ・ハクウンボク・ヤマボウシ先月中旬から2週ほど間が開いてブログもご無沙汰してしまいましたが、わずかの間に野山の営みは著しく移り変わりました。印象に残った花のある樹木3本を取り上げてみます。 ①暮らしに寄りそったア…

鬼押出し溶岩、「群馬県の石」に認定されました。

鬼押出し溶岩が群馬県を代表する岩石に!10日、日本地質学会は群馬県を代表する岩石として嬬恋村の「鬼押出し溶岩」(安山岩)を認定した、と新聞各紙が伝えました。 日本地質学会は2018年に創立125年となることから、「大地の性質や成立ちに関心をもっても…

奇跡のキノコと言われるけれど・・・カバノアナタケ

ツルニンジン&カバノアナタケ=最強の抗がん剤!?親しい知人から戴いた田代産のツルニンジン(写真下左)と黒い石のような草津白根産のカバノアナタケ。ツルニンジンは昨年から自分でも2本ばかり観賞用に栽培しているけれどまだ口にしたことが無い。別名羊…

火山だけではない、郷土の震災を記録から学ぶ

住んで居る地域に活断層はあるの? 今も続く熊本県などを中心とする一連の地震の惨状に心が痛む思いがして、早く安寧な生活が戻ること願うばかりの毎日です。 でも、私たちの国は火山噴火や地震・津波などの災害が繰り返される土地なので、こんな時、今暮ら…

桜(前線)が辿り着いて、満開です。

桜咲く高原、分水嶺の地にようこそ 先月の21日に江戸で開花してから利根川沿いに北上して、 やっと関東の最高冷地まで桜が辿り着き、 この地で満開を迎えました、お疲れさま。 ・・・さくら さくら今 咲き誇る 刹那に散りゆく 運命と知って さらば冬よ 別れ…

ふたたび、雪山讃歌について

『雪山讃歌』、ダークダックスの喜早 哲さんとの運命的な縁3月末に亡くなったと報じられたコーラスグループ・ダークダックスのメンバー喜早 哲さん(享年85歳)。『雪山讃歌』との出会が彼の人生を変えた。 雪山讃歌は1926年(昭和元年)、雪に閉ざされた嬬…

「浅間」(あさま)という言葉はどこからきたか? 

2.23日は富士山の日というので・・・浅間山のアサマという呼び方は何故そう呼ばれるのか。古くから様々な説が流布されてきていて、嬬恋ではガイドの間でアイヌ語に由来した説明をすることが多い。 浅間高原にある地名(例えば、カイシコ、ロンノトヤ、アテロ…

立春、待ち遠しい春です。

昨日は節分でしたから、浅間山の鬼のお話・・・今日は立春ですが、みなさん、昨日のうちに鬼は追い払いましたか? 私の家も以前は豆(大豆)を煎った物を投げて鬼払いをしました。そして残りの豆を神棚にあげて置き、立夏の初雷に食べるしきたりでした。今は…

気候を分ける四阿山 !

ここは内地の北海道だ!? 暖かい正月だったからこの一週間は強烈に寒い。 26日の朝、私の住んでいるところ(標高780m)も二桁代の寒気に浸かった。 田代地区のやまぎわ1,230mにある気象庁の記録は朝6時がマイナス13.6℃とこの冬一番の記録。瞬間的には6:40…

山葵から学ぶ?

山葵の生きかた 雪のない1月の山野跋渉。 成人の日の後、近くにある小宿川沿いを散策していたらワサビ(山葵)にたくさん出会った。流れ込む清流に青々としているから目立つが、もう今年の葉、新緑だ。秋に夏の葉が枯れる頃もう新しい葉を準備していて、冬枯れ…

雪のない雪寒地の正月です

遅くなりましたが・・・ あけまして おめでとうございます 気まぐれなページですが、みなさん今年もよろしくお願いいたします (下の写真は1月10日の万座・鹿沢口駅のある風景です。) さて、今年はホントにめずらしい雪のない年末年始を過ごしました。 雪寒…

師走の浅間山

噴煙の多い状況が続いています。 11月末から全面的に白く衣替えした浅間山。6月19日に小噴火してからおよそ半年です。最近やゝ噴煙が少なくなった感じですが、この8日に気象庁が「11月の火山活動について」発表していますから、白根山と浅間山の部分を以下抜…

嬬恋の土はなぜ黒い? どうして役立たずの「のぼう土」と言われたのか。

希に見る黒ボク土は世界でも貴重な優良土と言われるが・・・ ◆ 火山灰土は農業を受け入れず。 農家のキャベツ畑の土はまっ黒だ。どこでもみんなまっ黒だ。 子どものときから見ているから土は黒いものだと思っている。そしてこの土を古くから「のぼう土」と呼…

原木椎茸からつくる乾シイタケで健康づくりができる?

原木シイタケは干すともっと凄くなる!? 秋晴れの日は椎茸の天日干し。今年初めて乾燥シイタケを作ってみる。知り合いが原木椎茸は乾燥すればすればもっと美味しく食べられると云うから挑戦、と言っても雨に当てないだけですが。 趣味だから原木栽培で作る…

自然豊かな浅間山麓の晩秋

薪切り作業も終盤ですが・・・ 1日の朝はすごく気温が下がり、氷が張りました。凍結する11月になって、進めていた山の作業もようやく先が見えてきた感じです。1,300mの高い山の麓ですが風もないので気持ちのいい作業日でしたが、それも程々にしてすぐ横に流…

地域の言葉「おてんま」は古き時代を伝えているか。

道路の清掃日、地区の相互扶助が残る活動、 「おてんま」とは。 嬬恋では春と秋に地域住民達で一斉に清掃活動をやっている。10月1日は秋の道路愛護活動の日。昔から行われてきた住んで居る地域の道を修復したり清掃する活動だが、日頃の倒木片付けや用水路の…

季節に相応するキノコを採る

早い秋、深まりをキノコから 先月は早々4〜5日、私が住んでいる集落の秋祭りでしたから地区の区長なのでチョッと忙しい日々でした。祭の片付けもそこそこに浅間山麓に伐採しておいたミズナラの片付け作業に通うと、「葉付き枯らし」状態の倒木は意外に良く…