浅間高原の水は高い??

嬬恋村の?日本一高い水道料金??
 
先日、朝日新聞編集委員が書いた「波聞風問」蘭の記事に異議あり
昔、長野原町が民間に売った町有地が別荘地になって(たぶん三井と第一観光の別荘地一帯)、その一帯の水道料金が月10立方メートル使った金額が3,510円で、これは一番安いと言われる赤穂市(兵庫)の月367円の10倍近くになり、日本で一番高い水道料金、と書き立てている。暮らす水一杯にこんなに格差があって良いのかと言いたいようだ。僅かな期間だけ使用する水道供給システムを年間維持しなければならない別荘地の水道料金のあり方には当然のように触れていない。
その前に執筆者はビッグマックを取り上げ、これまで地域ごとのコストを反映して価格差のあった料金が利用者に分かりにくいので全国統一の値段設定がされたことを引き合いに出している。 誤解されるといけないから記しておくが、このエリアの水道は長野原町上水道が引かれていて嬬恋村の水道ではない。 さて、嬬恋であろうと長野原町であろうと自治体が運営する水道料金は記事にもあるようにかかったコストの積み上げで決まる仕組みだから差が生じるのも仕方ないところだが、執筆者は長野原町に取材をしたらしく、この先人口減少すればもっと格差や負担が増える状況にあるのに手立てを講じようとしない行政への不満をチラつかせながら「人口減少時代のインフラを維持するコストをどう分かち合うのか」をもっともらしく提議している記事だ。
もちろん水道も電気も基礎的なインフラだが、水道は前記のとおりその地域でかかったコストを負担するからそのコストも自治体が公表しているが、電気はどうだ。山間地で水力発電して本来自給できても都市都会を賄う火力発電や原子力発電のコストを負担しているのだ。電気事業のコストは議会で審議している訳ではないから分かりづらく不満はそこにある。水道も電気のように一律にしたら格差解消になるような「波聞風問」の記事執筆者の焦点ボケは納得できない。水道料金の基本料は街のが安いかもしれないが飲む水は別途自前で購入する人も増えている。納得すれば高くても必要なら私たちは払うことができる時代に生きている。