山の実、カヤの実、ツノハシバミの実は縄文時代から

縄文の食べ物①、榧の実を取りました。 (9/2)




昔はどこの山にも一本くらいは自生してて、農家の庭先に凶作時の非常食として植えられていたというカヤ(榧)の木。明治以降伐採されすぎて貴重な樹木になってしまったみたいです。木目の美しさとその香りのよさから最高級の碁盤が作られたりしましたが、昔はその油を灯火に利用したり、家の虫除けとしても植栽したようです。さらにこの樹液が身体の回虫除けにも利用したので何かと便利な木だったようです。今はもう神社や寺院境内に見かける程度になりました。
この木は育つのに300年以上かかるので植える人も少なくなるばかりで寂しいですね。よく育てるのが難しい木と言われますが、ここでは意外と簡単に育ちます。という私も妻に嫌われながら10年ほど前に庭に数本植えていて、毎年実が付くようになりましたからさっそく収穫しました。縄文時代からからアク抜きをして食べてきたとも言われる榧の実、豊臣秀吉や家康が絶賛した幻の天ぷら油はこの実から抽出していますが最近は国産が流通しだしました。油切れの良さ、香りの良さ、それに身体に良いから大注目されているオイルとか。そうそう、実は雌木に付き、2年かかって実になります、気の長い話、いや木の生長ですね。

縄文の食べ物②、角榛の実も取りました。


数日前、近くの集落で釣りをしていたオジサンが熊と遭遇したけれど空手の名手だったから撃退した、というのでちょっと話題。で、今頃の熊の餌で人気はツノハシバミ(角榛)。これからが食べ頃になるけれどこの実はリスも大好物なので食べるのは先着順という動物界の人気果実。今年は豊作でたくさん実を付けています。この実は西洋ではヘーゼルナッツ。日本ではただのハシバミに近いがこの辺りでは角榛です。こちらはそのまま生でも食べられますがちょっと乾燥させると利用しやすいとか。ただし独特の房は素手で取るのは禁物、何故?って後でチクチクと手にガラス質の毛が刺さって大変ですから。