火山だけではない、郷土の震災を記録から学ぶ

住んで居る地域に活断層はあるの?


今も続く熊本県などを中心とする一連の地震の惨状に心が痛む思いがして、早く安寧な生活が戻ること願うばかりの毎日です。
でも、私たちの国は火山噴火や地震津波などの災害が繰り返される土地なので、こんな時、今暮らしている郷土のこともこの際、良く知っておきたいですね。
現役時代に嬬恋村活断層地震について調べたことがありましたので探してみました。(嬬恋村の広報紙527号に詳細掲載)

前橋気象台によると村には活断層は図の位置に6カ所あって、この活断層によって局所的ですが明治以降2回の大きな地震があったことが記録されていました。
とくに大正5年2月22日夕刻の大笹地震では、山崩れのほか、家屋の倒壊7棟、半壊3棟が気象台の記録として記されていました。そして当時のことを書いた地元の人の日記帳も見つかり、そこには余震(有感地震)は1週間で64回にのぼったと書かれていて、被害が大きかった大笹地区ではその不安さから庭の堆肥の上にゴザを敷いて寝て過ごしたと伝わっています。直下型の震度5でした。

比較的、地震が少ないと言われる群馬県でも、決して安心してはいけないと思う地元の記録です。