嬬恋の自然・風土

活動期の火山をどう知らせていくの?

火山学会で見るジオパークの姿勢 (9/28富山大学) 浅間山ジオパークを目指す活動の一環で先日、富山大学でおこなわれた火山学会に行きました。この学会にジオの部門が設けられているのですが、火山学会の一環として行なわれるのは「日本ジオパーク」登録や…

あまりに快適な嬬恋のグリーンシーズン!

実証、嬬恋村は〈快適空間〉だということ。昼と夜の温度差が激しいからキャベツがおいしいとか、嬬恋に山荘を建てたら本がフケないから蔵書保管に最適だとか云う話を耳にすることが多い。たしかに住んで居ると実感することが多いが、それは他と比較してどれ…

『浅間山ジオパーク』を実現するために研修中です。

吾妻川下流域の「石造物に刻まれた天明3年の記憶」を見て・・・(少し、長い夏休みをしたのでしばらくご無沙汰しましたが、また再開したいと思います。) 浅間山の活動による大地を『世界ジオパーク』にしようと昨年、会が立ち上がったのを機会に参加し、浅…

山岳古道から訪ねる信仰の山、四阿山

8/11日 「山の日」に四阿山へ歴史ロマン・トレッキング 11日の「山の日」、嬬恋村観光商工課主催のイベント四阿山(あずまやさん)登山の案内をしました。前回6/28日に続いて2回目。 鳥井峠から入って駐車場から登る登山道には道沿いに多くの祠、社…

キャベツ、高冷地だから・・・

最盛期のキャベツを襲う雹 高原とはいえ、嬬恋村も連日暑い日が続いていて夕立に見舞われている。厄介なのは雷と降雹か。雷は早めの避難ということもあるが降雹は避けがたく部分的だが毎年被害を出すから生産者の悲しみも大きい。2〜3日前にも知人の被害の写…

幻の上信鉱山、溶鉱炉の見学会をしました。

地元の人に見て頂き、伝えたい。 鉱山マニアの間では不明とされてきた上信鉱山跡地が再び紹介されだして10年ほどでしょうか。築造されてもう60年が経過するのに奇跡的に高炉が深山に残っています。関係者を探すために地元の新聞に取り上げて頂いたことからそ…

深山に埋もれた上信鉱山の溶鉱炉見学会

築60年の鉱炉 8/2開催 高原野菜の嬬恋は鉱山で栄えた時代があった。国内屈指の小串硫黄鉱山を初め吾妻鉱山、石津鉱山の硫黄鉱山のほかに鉄の採掘の浦倉鉱山もあったが、異色なのは上信鉱山だった。ロウセキの採掘で始まったがその純度の高さから戦時下に軍…

新築時に「ごち餅」を投げるという風習

「ごち餅」投げたッ! 幼馴染の友人が自宅を新築するので棟上げに参加した。久しぶりの地域での新築。今回は在来工法で地元の業者による建築だから夕方には棟上げ(建前)の上棟式をやって、そして清めのお酒を四方にそそぎ、お餅とお菓子を一緒に投げた。地元…

騒ぐほどではないけれど、様子を気遣う浅間山

浅間山の様子 (6月23日の浅間山の写真です) 軽微な噴火があったのち地元では、沈静化するのか活動が高まっていくのか関心を寄せていますが、25日の気象庁の観測結果では活発化の方向が示されました。不謹慎な言い方ですが、地元では「ある程度、噴火した方…

佛の木、アオダモ

アオダモの殺菌力 自宅の周囲のあちこちにある樹アオダモ(青梻)はこのあたりでは農具の柄に利用することが多かったが、その皮むきは今が一番適期にあたる。先日、知人から紫外線を発する「ブラックライト」をお借りしたので樹名に冠された〈青〉を確認する…

常に噴火する山、浅間山の微噴火

浅間山の噴火に遭わないために (6/16) きょう役場に出かけたら、駐車場にTVの取材、中継車が2台ほどあったが、公共の駐車場の正面に遠慮なく駐車しているその傍若無人ぶりは閉口する。災害時に役所を頼る住民、居住者が優先されるべきところを占拠する無…

ブナ(橅)の林に行く

嬬恋のブナの森 嬬恋ではブナの木を見たことが無いという人がけっこう多い。でも広い嬬恋にもブナの自生地があるのだが、その殆どは四阿山系に分布している。おそらくブナが酸性土壌の浅間山や白根山系と相性が良くないからなのかも知れない。 先日、村の文…

馬鈴薯を植える時、立夏

「立夏」の樹木たち GW中の6日は春分と夏至の中間の「立夏」でした。嬬恋の高原はよく北海道の旭川周辺の気候に似ていると言われます。立夏は北海道と似て嬬恋でも馬鈴薯(じゃがいも)や豆類の種をまく頃です。この季を境に樹木は一斉に緑を深くして様々な…

小さな村に春を呼ぶ四重奏

浅間高原でリハーサル活動をする弦楽四重奏グループGW中の5月2日、昨年リニューアルした小さなホテルに知人と出かけました。施設が新たにオープンした頃に縁あって聴いた女性中心の弦楽四重奏グループによる2回目で「春を呼ぶストリングス」。でもなん…

春4月、急激な移り変わり

花も木の芽も慌ただしくて・・・初旬の晴れ間の少ない気候から一変。後半は雨も少なくて好天日和なものだから高山の雪は急速に融けて、29日の「嬬恋村安市」イベントには桜も葉桜でした。木々も一斉に芽吹いて清々しくて高原らしい嬬恋です。 あッと言う間に…

黒岩姓はどこから来たか?

嬬恋で一番多い姓 嬬恋村には黒岩を名乗る姓がダントツ多く、かつてその数は471軒あったと言われますし隣接する長野原町や草津町にも多数いて、群馬の北西部に黒岩姓は偏っているのです。なぜこの一帯に黒岩姓が多く、それはどこからやって来たのでしょうか。…

駘蕩たる春光に活きづく

一斉に動き始めた高原 (4/23) 4月も下旬ころから山の木々も動き始め、水田の準備も始まりました。特産野菜、キャベツの定植作業の本格化して作業車も走り回っています。今年は野山の雪融けも急速に進み、桜前線は関東最高地の村まで登りあげて嬬恋の桜も…

ヤマドリ(山鳥)の夫婦

深山に住むヤマドリ、群馬県の鳥なんです! キジ(雉)ほど見かける機会はありませんが、今年はヤマドリ(山鳥)の夫婦にまた出会いました。3日、今井地区の山で見かけた時、尾が雉より長いとと言われるオス♂はカメラに収めるヒマもなく林の中へ消えて行きまし…

暖かくなって。

冬もようやく終わる頃です。 昼も長くなって、ようやく花芽もほころび早春の花を目にするようになりました。庭木で人気のサンシュユ(山茱萸)の黄色がとても新鮮に感じるほど、長い冬でした。浅間山も毎日白黒が際立つようになりました。場違いのような写真…

雨降って、衣一枚脱いだ浅間山

浅間山、寝観音さまにも春の雨 「暑さ、寒さも彼岸まで」を実感する浅間高原。一晩の雨が劇的に積雪を減らし、花芽が急に頭を持ち上げるようになりました。だれもが冬用のタイヤの履き替えを思う時、浅間山も毎日衣装替え見たいな変わりようです。

弥生3月福寿草

まだ2月!早くないかい福寿草 合間をみて、ここのところ山に入って伐採をしているけれど、雪の解けた落葉だらけの斜面に、この2〜3日で福寿草が咲き出した。寒いから落ち葉よりほんの少しだけ頭を出して頭でっかちの花を陽に向けているのを見ると、なんだか…

春の陽ざし

〈雨水〉も過ぎて春の陽ざしで日光浴 (2/21) まだ雪もたっぷりあるけれど、今日の日中は穏やかで春の陽ざしがサンサン。 牛さんも牛舎からでて、ゆっくり歩いて気持ちよさそうです。

むかしから続く、どんど焼き

どんど焼き いわれは不明だけど、全国に残るどんど焼き。正月を飾った松等を焚いて歳神さまを送る行事を私の住む地区では例年14日夜におこなっているが、簡素化が進み毎年、正月飾り松の枝が少なくなってきた。私も少しばかり山に係わっているので軽トラッ…

白い湯の丸山

地元の山、湯の丸山へ (1/10) 長野県との境にある湯の丸山(2101m)は、雪も豊富になると愛好者で賑わう。 天候を見て、昼から新春初スノーシューに出かけた。駐車場から歩いておよそ1時間10分で山頂に着いた。グリーンシーズンと違ってとても歩きやすい…

今年の寒さは画期的なもの!?

冷凍庫の中の嬬恋 (12/28) 寒さも極まった?今朝の高原・嬬恋村。まるで巨大冷凍庫の中に入ったみたいだ。我家に近い万座・鹿沢駅近くの計測器は今朝6時で−12℃。北軽井沢に近い知人の山荘は昨夜の内に−17℃と言って備えていました。でも、でも気象庁の観測…

ひと月早い?雪の中で。

縁起もの、極寒の洗礼 年末年始に飾ることが多いナンテン(南天)も、嬬恋ではこの辺(標高750m)で生育の北限に近いとされ、家の南側、軒先で育てられる。 ご近所の家の南天は、今朝−5℃になって雪と北風の洗礼を受けたけれど、凍結しながら朱くっきり。 「…

高原野菜を支える開拓民

異国の地の敗戦、開拓民の「望郷の鐘」 先の戦争から来年で70年目になる。最近、機会があって軽井沢町の公民館で地方初上映された満州引揚者を扱った映画「望郷の鐘」を観た。 満州へ開拓民として渡った僧侶兼教師一家が長野県の寒村から行った一団とともに…

周囲の山もすっかり白くなって (28日の高原)

冬は山から降りてくる。 嬬恋の高原を取り巻く白根山、四阿山、そして浅間山。昨日までの雨ですっかり白くなった。三山が白くなる時までに冬支度をしておけ、と昔おばあさんに言われて間もなく里にも雪が舞った気がする。高原は冬に入るんだ、と思いながら今…

天狗の麦飯は浅間にもあった!?

「天狗の麦飯」は絶滅危惧状態だったんだ! 地中に奇妙な食べる砂がある、と嬬恋山中に案内されたのは30年ほど前で、それは修験者が山岳修行中にミネラルの補給にたべたものだ、と教えられた。 最近、K国立大の研究室によってなされたその実態調査書を目にし…

浅間山、三度目の雪

浅間山、観音さまにも白ベール (11/19) 浅間山の北麓から眺める浅間の山系は、その優美な稜線から地元の人が昔から観音さまの寝姿と言ってきた。 この山に三度雪が降ると里にも雪が降ると言われている。そして、18日の未明に三度目の雪化粧となった。観音…