2013-01-01から1年間の記事一覧

鮮やかだけれど素朴なフシグロセンノウ草

8月の茶花、フシグロセンノウ 15日を真ん中にその前後に咲くフシグロセンノウ(節黒仙翁)は、山野の中で目立つ花で今年も咲き出した。密ではないがまとまって自生しているけれど昨年より株数が少ない気がする。フシグロセンノウはナデシコ科だが名前に因…

修験の霊峰・金峰山に行く

長野・山梨にまたがる霊山、金峰山 奥秩父連峰で一番人気の金峰山(2,598m)にガイド仲間と先週末に登った。高原レタスの大産地・川上村の廻り目平キャンプ場からの往復。高低差1,000m以上あったからゆっくり歩き、初めての地を一日楽しんだ。千曲川の源流に…

山荘で繰り広げられる作品展

浅間の森のミニギャラリーを楽しむ 嬬恋村、長野原町に広がる浅間高原。別荘がおよそ12,000軒あるので、今週は大賑わいってところでしょうか。私も知り合いの山荘で行われている作品展にお邪魔しました。最初に行ったのは分去れの茶屋から王領地へ行く道沿い…

涼しくて、気持ちいい川 !

猛暑に絶対おすすめ!? 裸足で歩く川 暑い夏。港区から来た子供のいる家族を石樋の滝とその上流に案内した。もちろん裸足で歩く川なので子供たちは大喜び。ところがもっと感動していたのは両親と祖母で、滝から離れず、川を歩くとすっごく気持ちいいと言い…

葉の上の忘れもの?

忘れがたい花・・・ハナイカダ 初めて見ると「えっ、これなに?」って思う花、ハナイカダ(花筏)。葉の真ん中に花が咲き、実を付けた雌株の熟果は丸くまっ黒い実を葉の上に乗せている。なんともユニークな姿。もともと筏に人が乗った形を思わせるから付いた…

かわった形の花、ヤマホトトギス

山ホトトギス草の夏 ヤマホトギス草が庭で咲き出した。子どもの頃から親しんだ花だ。暑い夏休みにアブラゼミの声を聴きながら山で乳茸を採り、ふもとのオニヤンマの飛ぶ川沿いにあった不思議な形の花としてホトトギスは印象深い。今その漢字を探してみるとそ…

耐火物の近代化に貢献した ローセキ山

久しぶりのローセキ山、焼成窯 深山の山中に忘れ去られたようにひっそりと建っていた2基の焼成炉に驚き、感動したのは10年ほど前だった。地元でも忘れられたような炉は倒木が寄りかかり樹木で覆われていたが、災害や地震にも耐えてなお微動だにせず立ち覆う…

終わりに咲く タマアジサイ

アジサイのしめくくり、「タマアジサイ」(7/28) コアジサイと同じか やゝ遅く咲くタマアジサイ(玉紫陽花)が散歩コース途中に咲きだした。咲きはじめの姿は蕾がまるでシャクヤクみたいでどんな花が咲くのか惹きつけられるが、咲けばやっぱり紫陽花。ところ…

立夏いや大暑…昆虫の夏!

夏休み、昆虫を育てるのも楽しい! 今週は都内からやってくる親子キャンプで、「森の探検」案内をするから少し下見を兼ねて散策した。沢がたくさんある森は春先と違って草でにぎやかだし、陽の差し込みもまばらだけれど、野鳥の声で賑やかだ。目の前にオオル…

浅間火山、そして白根火山に囲まれた高原

圧倒的なコマクサをみるなら、やっぱり白根山 先日行った湯の丸・池の平のコマクサ群落は背丈ほどのガッチリしたフェンスでガードされていて魅力が半減してしまいますが、ここ白根山はいたる所が群落なので、親近感が全く違う。これだけあるとすごいので、こ…

いつも見ている山、浅間山に登った

久しぶりの浅間山 7月16日。暑すぎない陽射しと、寒すぎない風に包まれてガイド仲間と浅間山に登った。視界も良く気持ち良い天空の一日! 前掛山(2524m)山頂にはアサギマダラ蝶が飛来し、私たちの横でトンボがたくさんフライト中です。 北向きの斜面で鮮や…

黄色い高原の花の始まり

ニッコウキスゲの夏 毎とし、高原の梅雨明け頃に咲きだすニッコウキスゲ(日光黄菅)が咲き始め、もうすぐ大きな群落が見られそうです。追いかけるようにヤナギランが咲いて群落となると高原の夏の最盛期を迎え、松虫草が咲くまで花が一番多い季節となって、夏…

暑い夏、冷涼な高原は今日も人気!

切れ間なく入れ替わる花たち、連休の賑わい急な代理で2週間ぶりに昨日、池の平のガイドに行った。3時過ぎると2,000m付近は冷たい気流が入っていて、エアコンの効いた少し肌寒い世界でした。そのせいか、咲いている花々も生きいきとして見えましたが、もう夏…

4か月で45℃の差!?

閑話休題 暑い時ですから、こんな映像をどうぞ! 今から4か月前の白根山頂では、溶けた雪も一瞬の風で凍りつく世界でした。 お日様を見上げて、早く温かくならないかな、と思ったけれど、 こんなに熱くしてくれなくても…! 4か月前の山頂は約-15℃、そして今…

ハリポタの杖の木の果実

ニワトコ、いち早い魔よけの赤い実 スイカズラ科の仲間は大半が秋に赤く熟すけれど、同じ仲間のニワトコは、もう赤く結球して目につくようになった。漢字で書くとどんな木かすぐ判る。「接骨木」と書いてニワトコ。折れた骨を接ぐ薬草樹だからなのだが。判り…

ワラビの発がん性、少しぐらいなら大丈夫??

ワラビに確実にある発がん性…で、どうなんだ、食卓のワラビ!?我家の食卓に、ワラビが添えられた。妻が道の駅で調達したからだ。それを見て先日案内した団体のお母さんたちの会話を思い出した。それは自然に生えているワラビを見て、食べ過ぎるとガンになる…

急ぐ エゾハルゼミの羽化

最盛期、エゾハルゼミの羽化 (7/3) 早朝のウォーキングで、様々な生き物たちに出会う。 常連はカモシカ君、キツネ、タヌキ、リス等だけれど、このシーズンに大合唱をしているエゾハルゼミ(蝦夷春蝉)は、時々舗装の上であおむけになって落ちていることが…

身近にあった馬鈴薯の面影

梅雨中頃の 馬鈴薯の花 今日から7月。でもまだ梅雨の最中の嬬恋村です。高原キャベツの出荷が始まり、僅かながら畑の所々に馬鈴薯(じゃがいも)の花が見られるのもこの季節です。 昔はどこの家でも作っていた馬鈴薯の花は、梅雨時期に開花するから雨に打た…

維持されるレンゲツツジの群落

蓮華ツツジ、今が盛日 (6/28) 鹿沢・湯の丸山の蓮華ツツジの大群落は例年、6月の終わりに咲くのでこの花の後はもう夏の花という気がする。今日は朝の天気予報を見てから、湯の丸山へ急行。 地蔵峠から早足で歩いてコンコン平(群馬はそう呼んでいるが案内は…

驚くべきキャベツの三角関係!?

叫んで育つ!キャベツの高い特性!! 別に、愛してるよーって叫んでいると言うことではなく、キャベツが生育する時に害虫のアオムシやコナガ虫に葉を食べられると、虫の天敵を呼び寄せるために叫んでいると言う話だ。しかもそれは大きな声で。 キャベツの村…

世界遺産、信仰の富士山、 生活文化の中の浅間山

ジオパーク、地球の中を覗くための浅間山を学ぶ(6/24)鬼押出し園の中を歩き、岩塊を見て風景を堪能するだけでは地球の中身は見えてこない。溶岩を通して浅間山が教える地球の中身と性格は学ぶことによって見えてくる、と言う訳で今日は、東大名誉教授で火山…

ささやかな野生ラン

浅間高原 梅雨時に咲く日本的な蘭 梅雨の中頃から咲くササバギンラン(笹葉銀蘭)とコケイラン(小螵蘭)。どちらも同じように小型の野生蘭だが、花が大袈裟過ぎず、控えめな色彩で品があり、花は幹と葉とのバランスの良さに日本的な配慮が感じられて好ましい。…

北白川宮は奥羽越列藩同盟のトップにもなっていた!

地域の教材は活かされている? 北白川家からの賜物 日曜日の大河ドラマ「八重の桜」を見ている人は年配者に多いのかもしれませんが、先日のドラマに奥羽越列藩同盟が出てきました。この奥羽越列藩同盟の首長に奉られたのが、浅間高原にも深い係わりのあった…

花を愛でて、息子を待つ歳月

定年帰農者の村 在職中に良く庭の花を見させて頂いた隣り村のIおばさん。手入れもさることながら花が凛としているのを見るだけで本当に花が好きな様子が伝わってきます。先週、ジャーマンアイリスを見に行って、いつものように声をかけたら、体力の衰えを盛…

遠くて近い!極東ハバロフスクの衝撃

カルチャーショックくすぶるハバロフスクの旅 あまり回数が多くないせいか、海外の旅は感動することが多いが、衝撃を受ける旅はまれに近い気がする。その衝撃のひとつにロシア極東の旅があげられる。訪れたのは確かソビエト連邦から今のロシアに移行して3年…

初夏の白い花、ヤブテマリの気品

装飾花を持つ花の魅力…ヤブテマリの白(6/2) 朝の散歩コース沿いに咲きだしたヤブテマリ(藪手毬)の花。小さな両性花のまわりに大きな装飾花を付けるのが特徴だけれど、葉の緑の背景に引き立てられて白色が一層白く感じられる。気品のあるこの白さは毎日気持…

天明の浅間山大噴火の被災地を走り回った僧侶と江戸の鋳物師

人の縁、地の縁、時の縁 むかし恩師だった先生は今、老人会長をしている。しばらくぶりにお会いしたら、鎌原観音堂に寄進された観音様について調べているから、手伝ってくれと言うので、生徒みたいにわかりました、と返事したのが腐れ縁か。ところが調べてい…

四阿山で見たルリビタキの卵

「声はすれど、姿の見えない鳥ナンバーワン」と言うルリビタキ! 野鳥に明るくない私だからこそ?昨年のこのシーズンに見つけた野鳥の卵。知人がそれってルリビタキの卵だぞー!と言うので、それどういう鳥?って聞くと、幸せの青い鳥とか何とか言ったうえに…

安房峠を通って飛騨古川へ

農休み!飛騨古川町を歩く 「農休み」って、地域のみんなで一斉に農作業を休む日のこと。農村の健全な休養日だ。15日は大笹地区の農休み日でしたが、私の住む芦生田地区では無くなって随分経つ。だって農家がいなくなったから。と言う訳で18日は、我が家の農…

北白川宮の「吾妻農林牧場碑」

「吾妻農林牧場碑」がきれいになった! 5月18日。――130年前のこの日、吾妻農林牧場が北白川能久親王(1848−1895)によって浅間高原の一角に開場しました。西南戦争のあと、政府の富国強兵、馬匹改良政策を受けて親王が作った我が国初の大規模西欧式近代牧場で…