身近にあった馬鈴薯の面影

梅雨中頃の 馬鈴薯の花
今日から7月。でもまだ梅雨の最中の嬬恋村です。高原キャベツの出荷が始まり、僅かながら畑の所々に馬鈴薯(じゃがいも)の花が見られるのもこの季節です。
昔はどこの家でも作っていた馬鈴薯の花は、梅雨時期に開花するから雨に打たれる花の印象が強い。・・・子どもの時に草取りの手伝いをした覚えがある者が、やがて都会に出て梅雨空に降る雨を見て思い出す教科書の一行がある、ふる里の歌として。

馬鈴薯の うす紫の花に降る
          雨を思えり 都の雨に   (石川啄木の歌)

子どもを情緒豊かに育てるにはこの土地での触れ合いや体験が大切なのだ、と花を見て考える。