修験の霊峰・金峰山に行く

長野・山梨にまたがる霊山、金峰山
 
秩父連峰で一番人気の金峰山(2,598m)にガイド仲間と先週末に登った。高原レタスの大産地・川上村の廻り目平キャンプ場からの往復。高低差1,000m以上あったからゆっくり歩き、初めての地を一日楽しんだ。千曲川の源流になると言う川は美しいほど澄んでいて岩魚に出迎えられながら川沿いを行く。往路の後半はきつかったが山頂の圧倒的な涼しさと、神の宿ると言う20mほどありそうな巨岩・五丈石がわくわくさせてくれた。天候に恵まれたものの、霞んでいて富士山を見ることはできなかった。いつか、山頂直下の山小屋に泊まってここから富士山を見てみたいが、考えてみるとここ何年か修験系の山に登ってきた。どんな山が霊峰地になり、どんな威厳があるのか興味心からだが。この山は修験道の開祖、役小角(えんのおずぬ)が奈良県吉野の金峰山から〈蔵王権現〉を勧請したことに始まると言われて、修験の聖地として山梨側では大いに栄えた時があると言う。そのせいか五丈岩の山梨側の元には社殿のしっかりした石垣が残っていた。それに、ここは日本武尊が東征の時にこの山に登り、その威容から社殿を立てたとも言われている。 四方八方から登れて山頂近くに水がある山は、少し四阿山に似ていた。