黄色い高原の花の始まり

ニッコウキスゲの夏
毎とし、高原の梅雨明け頃に咲きだすニッコウキスゲ(日光黄菅)が咲き始め、もうすぐ大きな群落が見られそうです。追いかけるようにヤナギランが咲いて群落となると高原の夏の最盛期を迎え、松虫草が咲くまで花が一番多い季節となって、夏山のハイライトシーズン。
ニッコウキスゲは「禅庭花」とも書かれ、忘れ草とも言われるのですが、花は一面に咲いているけれども一つの花自体はたった一日咲いているだけの花だから、今日見た花は、明日は誰にも見られず、明日は明日の花が高原を飾って繰り返されながらキスゲの夏が終わります。同じ仲間のユウスゲ(夕菅)は淡い黄色の花で、軽井沢で見たことがありましたが、夕方に咲きだして翌日の昼頃に終わると言われます。  一期一会のキスゲの夏です。(写真は高峰高原 7/14)