嬬恋の自然・風土

今年の紅葉はいつもよりキレイ!

紅葉の話をすると皆さん、今年はキレイ!と言うので道横の紅葉を撮りました。 25日の鹿沢発電所道路沿いです。紅と黄色の発色がいいのかも。

明治末、浅間山噴火被災者の記録

浅間山噴火に遭遇した田山花袋の記録 2年前に私も御嶽山に登ったから、今回の火山災害は色々と考えることが多い。 亡くなられた多くの方々のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思う。 さて、わが村に聳える浅間山、最近は静穏期と言われますが、明治後期か…

昔も今も、季節のアケビ

ふる里を遠く離れている友人たちに。 嬬恋の山野に季節は巡り、日々紅葉も進んでいる。この土地に育った人には色で感じる故郷もたくさんあると思うけれど、懐かしいこの色を楽しんで欲しい。 最近、フェイスブックのアケビの写真をいくつか見て、ちょっと懐…

不思議、榧の木と彼岸花

榧の木は何故増えないのか? 彼岸花はどうやって増えたのか? 前回に榧(カヤ)の木が絶滅しそうだと言うから驚きつつ書いたけれど、でも考えてみると私はいつも沢山のアーモンドのような榧の種子を採っていて、こんなに毎年、種子が実るのに何故自然に増え…

榧の木、実が落ち始めました。

絶滅の危機か、榧の木! 庭木にお勧め! 家の庭に榧(カヤ)の木を植えて15年。3本の榧は今年も実が付き、種子がはじけて落ちだした。でもあまりにも成長が遅くて、幹は径2センチほどで樹高1mにすぎない。この木は1000年生きると言われますが、用材として1m…

9月1日、防災の日 小串鉱山その悲惨な災害

小串硫黄鉱山の山津波大災害は硫黄にも火が付いた・・・今日から9月。広島県の土砂災害、長野県南木曽町などの大きな災害の中で防災の日を迎えた。お見舞いの気持ちしか言えなくてもどかしいが、ここは脚下照顧。山津波に襲われた嬬恋の小串鉱山の様子を村…

消えた 雲上のまち 小串鉱山

眠れる遺産に高まる期待、雲上のまち小串鉱山! (下の写真は竹田城址、写真は朝来市観光協会HPより) 兵庫県にある竹田城は今、大ブームで連日の混み合いだと言う。一度行きたい所だったが躊躇している。なにしろ僅か6年前は年間33,000人程度の来訪者だった…

秋を告げる花

秋はそこまで (8/23) お盆を過ぎて最初に人家の里山に咲くナツズイセン(夏水仙)があちこちに咲き出した。すぐ近所の家は夫婦が去って誰もいなくなったけれど、今年も庭にいっぱい咲いた。 彼岸花やキツネノカミソリ(狐の剃刀)の仲間だけれど、花がと…

「浅間山大噴火の痕跡を観る」学習会(8/11)に参加して

火山と暮らす村 私が住んでいる土地は100%火山性の土地なので、火山・浅間山を良く知ることは安心して暮らすことに繋がっています。時間がつけば出来るだけ学習会などに参加です。危険な時は山から離れ、安全な時は山に登って火山を知り自然を良く親しむこ…

夏休みの味、懐かしいチチタケ

チチタケのある夏 小学生だった頃、夏休みの山遊びの記憶に強く残っているチチタケ(乳茸)取り。大人が腰篭をして採るのをよそ目に、たくさん採れると嬉しくなった。その夜はいつも乳茸の天ぷらがあった。 昨日は早朝の散歩道の横で少し大きくなった乳茸を…

ドロノキに学ぶ

浅間高原、お気に入りの樹木 ◆ドロの木は・・・ヤマナラシ! 親しい友人がドッグランのできるコテージやキャンプ場を造っていて、今年は「ドッグ・カフェ」まで開くことになったが、その中心に20mは超す大きなドロの木が6本まとめて立っている。ポプラのよ…

初夏の高原 (7/12)

火山とともに暮らす高原の朝

緑陰を楽しくする白雲木と幸福の石楠花

緑の空に花の雲・・・ 小雨の新緑の中を歩いていると、濡れた小道の上にたくさんの白い花が落ちていて、見上げると少し高い所の大きな葉の下にたくさんの白花が下がっていました。エゴノキとそっくりなその花はハクウンボク(白雲木)と言う木の花でした。街…

キャベツの定植繁忙期

特産キャベツの植え付け、進む。 800m内外の畑地から始まって、1,400m付近にある畑まで植え付けされる嬬恋高原キャベツ。 いま、定植作業が佳境に入って、天候を見ながら植え付け作業が急ピッチで進められている。あと一月ほどで出荷も始まる。消費税増税…

コシアブラの新芽が開きだしました!

ウコギ科のウド、タラの芽、コシアブラ、一瞬の脚光! (5/14) 昨日、今日の夏のような温かさからコシアブラ(漉油)の新芽が開きだしました。この新芽を楽しみにしている人も多いですよね。食用として高い人気を得ていますが、少し早いタラの芽(タラの木…

立夏を過ぎて新緑と山の降雪

山村の風景 8日夜半の雨は雷雨となったが、山川草木も活気づく雨となった。浅間山はなごりの雪となった。雨に洗礼された自分の住む山村風景を撮ってみる。(5/9) ※左奥が浅間山です。 ※中央、奥に霞んで見える山は湯の丸山です。

高原の八十八夜の節目

嬬恋村の八十八夜 春から夏へ移っていく節目とされる八十八夜。嬬恋でもここを境に夏の準備に動き出します。浅間山に残雪の雪形「逆さ馬」がはっきりと現れるのを見て、田作業の苗代が始まり、そして馬鈴薯(ジャガイモのこと)の植え付けも始める目安となっ…

気を付けたい野草

見るだけの野草 (4/28) 連休中に山野を楽しむ人も多いし、山野草を食す機会もあるかもしれません。何年か前に軽井沢で食中毒になった花、いま浅間高原でも咲き出しているので紹介したい。 やゝ湿った林床や沢沿いに今咲いている「ハシリドコロ」。薬草と…

急な暖かさ、福寿草が反応した!

誰もいなくなった庭に福寿草ひらく (3/12) 春一番も吹いた今日の陽気。この日を待っていたように近所の庭の福寿草が一斉に咲いた。可愛がっていたおばあさんは泉下の客となったけれど、誰もいなくなった陽だまりの庭に今日は黄色がキラキラ。 福寿草・・…

四阿山のむこう側

四阿山の西斜面、根子岳へ行く (2/26) 新調したスノーシューを持ち出して今日は気分も晴れて、菅平側から根子岳(2,207m)に登る。手袋も要らずの陽気に、たっぷりある雪を踏みしめながら登ると汗が流れた。グリーンシーズンには入れない所を自由に歩い…

白銀の村になりました

大雪から一週間した浅間山麓です。

冬を超えていく仲間

大雪、鳥も人里へ (2/19) 大雪のあとの嬬恋。きょうは日頃お世話になっている浅間高原のBさんの雪にうもれた車の救出を手伝ったあと、友人Yさんの屋根の下の除雪を支援。わずかに現れた地表に小鳥も舞い降りてきた。 Yさんが餌を手のひらにのせるとヤマガ…

カラマツ(落葉松)その使い道

カラマツは扱いにくい劣等生か? クセは使い方で活きる!高冷地の嬬恋村には杉やヒノキが育ちにくいから圧倒的に落葉松が多い。そしてカラマツ君は強いクセがあることから建材として利用から遠ざけられてきた。いわば木材界の劣等生の扱いで残念だ。成績表に…

スノーシューで行く四阿山

中央分水嶺の四阿山に立つ (2/6) 立春を過ぎたから、春霞のする山景のつもりだったが、今日は仲間4人で厳冬の山行になった。風もあったから中腹から上は体感−15℃の世界に顔も鼻もピリピリ痛い。曇天ながらも視界は良く、真っ白なアルプスの連山を神々し…

山の女神

樹木を伐採せず、山に感謝する日って? (12/12) 我家の女房は時々古いことを口にする。日中は寒いなりにも陽射しがあったからチョッと管理している山に行こうとする私を見て、「今日は十二さんの日だよ!」と語気を上げて言う。曜日感覚も薄弱な私はあわ…

非常時に役立つ先人の知恵

自然と暮らす…身近な木を利用する知恵 ダンコウバイやエゴノキと似た香木のアブラチャン(油瀝青)は、今年たくさんの実を着けた。その実がボールのように丸いから子供の時、遊び道具にして楽しんだ。雪の多い処ではこの木で「輪かんじき」を作るところがあ…

自然を観て暮らす

観天望気…煙で天気を読む!? 今、天候は天気予報で知ることができるので、自分で察知することもあまりないから、人間の予知能力は退化しているのかもしれない。山村の高原で暮らすには、その察知能力を取り戻すことも大切なのだと思う。少なくても自然と向…

赤と黒の11月

赤と黒・・・自然界の妙! (11/5) 別にスタンダールの作品のことではなく、自然が作り出す果実の色の赤と黒。しかもごく近い種に対比する色があるから、何故?と思ってしまう。 最初の黒い果実は中部地方以北に生息すると言われるクロツバラ(黒薔薇)。…

浅間高原に地生するスーパーフルーツ!?

自然食品の王様、サルナシの話題 先日、浅間高原に永住している人とお話していて、ジャムや果実酒作りの話から自然の果実のことなどを雑談した時に不老長寿の実?「サルナシ」で盛り上がりました。そこで、紅葉の終盤に霜が降るようになると一層美味しくなる…

暖かくて実を付けた? ウメモドキさん。

北限? ウメモドキに出会う。 (10/24) 標高1,200m近い友人の山荘から眺める少し小雨の紅葉は気持ちも昂るほど綺麗だったが、その林の中でひときわ目立つ赤い実に眼が止まった。中座して木に立ち会う。初めて見た真っ赤な果実を友人もわからないと言う。…