昔も今も、季節のアケビ

ふる里を遠く離れている友人たちに。

嬬恋の山野に季節は巡り、日々紅葉も進んでいる。この土地に育った人には色で感じる故郷もたくさんあると思うけれど、懐かしいこの色を楽しんで欲しい。
最近、フェイスブックアケビの写真をいくつか見て、ちょっと懐かしかったから、近所の山で採ってみた。そして、ホントに10年ぶりくらいに口にしたけれど、その姿は無心で食べた子どもの頃の秋を思い出す色だ。よくこんなものをいっぱい食べたな、とも思うが、時代が変わって今は料理でも人気だと聞く。素材が健康食品としても優れているからとウンチクされてか。都会の店頭にも時々並ぶから足を止めることもあるのだろうか。
アケビの紫の果皮はカリウムが多くて高血圧予防、紫の色素にはアントシアニンサポニンがあって抗酸化力を謳っているし、白い果肉は苺と同じくらいのビタミンCだというから多少苦くても高価な料理ということになると聞く・・・。小さい時にいっぱい食べたけどそんな効果、どれほどのもの!と、かつていっぱい食べた者は言いたいが。 ただこの色はやっぱり秋の色で、共通のあの時代の色だ。