榧の木、実が落ち始めました。

絶滅の危機か、榧の木! 庭木にお勧め!


家の庭に榧(カヤ)の木を植えて15年。3本の榧は今年も実が付き、種子がはじけて落ちだした。でもあまりにも成長が遅くて、幹は径2センチほどで樹高1mにすぎない。この木は1000年生きると言われますが、用材として1mほどの太さになるまで300年かかると言われるほどゆっくり育ちます。榧はその利用価値が高いから、昔伐採が急に進んだにも関わらず、すぐに利用できない木のために植林されてこなかったので、今は絶滅の危機にある、と聞いてとても残念です。  
この木は水に強く耐久性があり、香りもあり光沢、木目も美しいので、特別に貴重な扱いをしてきた歴史があって、こんな利用もされています。

囲碁の最高級の碁盤の木
・まな板の最高級品の木
・最高の天ぷら油が採れる
・灯火油に使える
・頭髪用油になる
・蚊よけになる etc

果実は特に香りが強く、カヤ油が採れて、てんぷら油などに江戸時代は使われましたが、今は「幻の油」ともいわれるようです。葉にも臭気があって、蚊を追い払うために用いられたと記されています。 宮崎県や高知県に多い木とも言われますが一番多い中国の雲南省の榧は輸出禁止になったので、ますます幻の木になってきました。今は各地の神社境内に榧の木は多く残っています。 私の住む地域には3本ほど残っていますが、嬬恋でも良く育つので皆さん一緒に育てませんか。  
(上の写真2枚は、落ちた果実、そして種子を取り出したところです)