赤と黒の11月

赤と黒・・・自然界の妙!   (11/5)
別にスタンダールの作品のことではなく、自然が作り出す果実の色の赤と黒。しかもごく近い種に対比する色があるから、何故?と思ってしまう。
最初の黒い果実は中部地方以北に生息すると言われるクロツバラ(黒薔薇)。蝶のヤマキチョウはこの葉だけを食すと言われますが、地元ではクロウメモドキと呼ばれている。赤いのはウメモドキで今は葉が落ちて果実だけが付いている。こちらは関東以西に生息と言うから、嬬恋で赤と黒は共に出会って共存していることになる。
次の黒い果実はマツブサ(松房)。樹液に松臭があるからそう呼ばれているようだ。マツブサは果実酒にすると紫色になるから人気の果実で蔓性。類似の蔓性の木にチョウセンゴミシがあってこっちが赤。 〈赤と黒〉、小説の実話もスゴイが、自然界の采配もまた不思議で見事だ。