ヤマドリ(山鳥)の夫婦

深山に住むヤマドリ、群馬県の鳥なんです! 

キジ(雉)ほど見かける機会はありませんが、今年はヤマドリ(山鳥)の夫婦にまた出会いました。3日、今井地区の山で見かけた時、尾が雉より長いとと言われるオス♂はカメラに収めるヒマもなく林の中へ消えて行きましたが、雌♀は慌てずに餌を食べ落ち着いていました。
ヤマドリは、日本だけの特産種だといわれ、万葉集にも登場するから良く知られていながら深い林を好むと云われるので見かけることの少ない鳥です。でも嬬恋ではけっこう見ること多いですね。これ、嬬恋が山奥だからでしょうか。



万葉の歌人柿本人麻呂は、ヒマにまかせてこんな歌を詠ってます。
「 あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む 」
ヤマドリもいい迷惑かもしれませんね。
ところで、なぜ群馬県の鳥に指定されているのか、その指定基準を見ると面白いですね。その指定基準には5項目があって、5番目に「県民性に似た性格を有する鳥」とあります。たしかにオスは尾もながく立派で格好いいんですが、危険を察すると妻を置き去りして先に林に逃げ込むことが多いのに比べると、メスは泰然としていて肝が据わっている感じなので、つい「かかあ天下群馬」を思い浮かべて笑ってしまいますが。なるほど群馬県民性に合っている鳥かもしれません。
そして嬬恋は群馬の最奥地なのでヤマドリ安住の地なんですね。
写真は♀です。上の樹は四阿山麓の巨木の森の木です。