騒ぐほどではないけれど、様子を気遣う浅間山

浅間山の様子 (6月23日の浅間山の写真です)

軽微な噴火があったのち地元では、沈静化するのか活動が高まっていくのか関心を寄せていますが、25日の気象庁の観測結果では活発化の方向が示されました。不謹慎な言い方ですが、地元では「ある程度、噴火した方が浅間は落ち着く」という声が聞かれる中、浅間山の煙と気象庁の観測から目が離せないこの頃です。

以下、NHKが伝えた様子を転記してみます。

浅間山 火山活動活発な状態が続き警戒必要
6月25日 16時40分(NHK放送内容、映像省略)

今月、ごく小規模な噴火が発生した長野と群馬の県境にある浅間山では、二酸化硫黄の放出量が増えるなど火山活動が活発な状態が続いています。気象庁は、今後も山頂火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、今月16日と19日にごく小規模な噴火が発生した浅間山では、その後、噴火は観測されていません。
気象庁が25日に行った現地調査では、火口から放出される二酸化硫黄の量は1日当たり5600トンと、今月11日の1700トンからさらに増加していることが確認されました。1日当たりの二酸化硫黄の量が5000トンを超えたのは6年前の平成21年1月以来です。火口からは白い噴煙が600メートルの高さまで上がっていることが確認されました。
ことし4月下旬から増加している、山頂の直下を震源とする火山性地震は、今月16日の噴火以降、1日に100回を超える日が続いていて、25日は午後3時までに49回観測されています。
一方、火山性微動は、今月22日以降、25日午後3時まで観測されておらず、今月16日の噴火前に観測された山の西側の膨張を示すと考えられる僅かな地殻変動は停滞しているということです。
気象庁は、浅間山では今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き噴火警戒レベル2の火口周辺警報を発表し、火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石に警戒するとともに、登山者などに対して自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。