自然散策・山歩き

晩秋の高い峰

去りゆく秋から初冬へ (10/29) 落葉松がピークを迎えた高峰高原の登山口は、平日だと言うのに秋を楽しむ人達の車で溢れていた。今日は冬のロングトレイル遠征を決めた友人と脚慣らしのために、ここから黒斑山に向かって霜柱の残る道を登る。途中、いつも…

葉隠れに色づくアケビ

半袖姿でアケビに出会う (10/10) 漢字で現すと、アケビは「通草」と記されてぐっと親近感が増幅する。子どもの頃から、紫と言えばこの色だったほど印象が強い。青や紫の連想は、大鹿村でみた鮮烈で透きとおる「ヒマラヤの青いケシ」の記憶に繋がり、最近…

葉の上の忘れもの?

忘れがたい花・・・ハナイカダ 初めて見ると「えっ、これなに?」って思う花、ハナイカダ(花筏)。葉の真ん中に花が咲き、実を付けた雌株の熟果は丸くまっ黒い実を葉の上に乗せている。なんともユニークな姿。もともと筏に人が乗った形を思わせるから付いた…

いつも見ている山、浅間山に登った

久しぶりの浅間山 7月16日。暑すぎない陽射しと、寒すぎない風に包まれてガイド仲間と浅間山に登った。視界も良く気持ち良い天空の一日! 前掛山(2524m)山頂にはアサギマダラ蝶が飛来し、私たちの横でトンボがたくさんフライト中です。 北向きの斜面で鮮や…

ワラビの発がん性、少しぐらいなら大丈夫??

ワラビに確実にある発がん性…で、どうなんだ、食卓のワラビ!?我家の食卓に、ワラビが添えられた。妻が道の駅で調達したからだ。それを見て先日案内した団体のお母さんたちの会話を思い出した。それは自然に生えているワラビを見て、食べ過ぎるとガンになる…

急ぐ エゾハルゼミの羽化

最盛期、エゾハルゼミの羽化 (7/3) 早朝のウォーキングで、様々な生き物たちに出会う。 常連はカモシカ君、キツネ、タヌキ、リス等だけれど、このシーズンに大合唱をしているエゾハルゼミ(蝦夷春蝉)は、時々舗装の上であおむけになって落ちていることが…

ささやかな野生ラン

浅間高原 梅雨時に咲く日本的な蘭 梅雨の中頃から咲くササバギンラン(笹葉銀蘭)とコケイラン(小螵蘭)。どちらも同じように小型の野生蘭だが、花が大袈裟過ぎず、控えめな色彩で品があり、花は幹と葉とのバランスの良さに日本的な配慮が感じられて好ましい。…

初夏の白い花、ヤブテマリの気品

装飾花を持つ花の魅力…ヤブテマリの白(6/2) 朝の散歩コース沿いに咲きだしたヤブテマリ(藪手毬)の花。小さな両性花のまわりに大きな装飾花を付けるのが特徴だけれど、葉の緑の背景に引き立てられて白色が一層白く感じられる。気品のあるこの白さは毎日気持…

新しい住民?…野鳥ですが。

カルガモの住む村(5/2) 早朝のウォーキングを続けていると、季節、季節ごとに出会うものがある。 家から川沿いに進むと、2週ほど前から時々目にしていたカルガモ夫婦に今朝もいき合った。ここ何年か、今頃から見かけているから、毎年この頃から近くに定…

身近に残った癒しの森

春の吾妻渓谷を歩く (4/30) いつもは通過するだけで散策することの少ない吾妻渓谷をじっくり歩く機会があって参加した。案内は地元の大ベテランの講師だったから、とてもよい勉強になった。なによりも若々しい新緑の薫風の中を歩くのが気持ち良い。前半は真…

黒斑山に登る

浅間山を拝す! この一年、時々、自然案内もしています。私的にはエコ・ウォーク散策でしょうか。二日前に嬬恋村が大好きだと言う大学生を黒斑山へ案内した。嬬恋に生まれながら、初めてここに来たというK君は、くっきり浮かび並ぶ北アルプスを見て、素晴ら…

春が来るのを喜ぶ木の芽たち!

バンザ―イ!春が来るぞー! 暖かくなって、皆さんの春を感じる近況が増えてきて気持ちまで軽くなることが多くなりました。 陽気に誘われて万座の温泉に行ったら、可愛らしい木の芽を見つけました。雪深い林の中で「ワーイ!春が来るぞっ、バンザーイ!」って…

スノーシューウォーキング、四阿山麓へ

スノーシューウォーキング、マザーツリーに会いに行く!3月になったら見に行こうと思っていた吾妻山も万座川に近い原生林の中にある「マザーツリー」。好天のチャンスに恵まれてスノーシューで会いに行ってきた。比較的平坦な道は夏と違って見通し良く、しか…

白銀の元白根山と万座温泉

見慣れた風景が新鮮に! 出不精になりやすい2月だけれど、機会に恵まれて日曜日、本白根山(2,171m)を巡るスノーシューツアーに参加した。千葉からきた山のグループに付き添ったが、同世代も多く楽しく歩いた。朝のうちは強い風があった天気も、雲も晴れて気…

ちょっと、烏帽子岳へ

眺望の烏帽子岳へ (下の写真は四阿山、菅平方面) バレンタインの恵みの天候に合わせて、昼近くに烏帽子岳(2,065m)にチャレンジ。このところお世話になって調子いいスノーシューで登る。と言っても烏帽子岳と湯の丸山の鞍部までは2時間ばかりのほとんど…

修験道の聖地だった草津白根山へ行く

感動する白い天上のエメラルドブルー! まったくの曇りではない薄日射す草津白根山に登った。1月のエコツアー指導者講習会で知り合った仲間ら12人と一緒に、草津白根山のロープウェーから頂上駅に着くと、早速スノーシューツアーを開始。今年は講習会が盛り…

スノーシューでウォーキングが最高!

白一面の浅間山麓をスノーシューウォーク 毎日寒い日が続いていると、健康管理や運動不足が気になります。今日10日の朝は−12℃まで下がり朝の空気が顔に刺さるようでした。9日の日、寒いのに天気が良くなって、よしっ、と思い立ってスノーシューに浅間牧場に…

粉雪の万座、落葉松の原生林を楽しむ

スノーシューで真っ白な万座を歩いた! きのうは、自然体験活動指導員養成講座の最終日で、最後にスノーシューで万座の落葉松母樹林、巨木のフィールドワーク。風もなく穏やかな万座を午後2時過ぎから歩いて楽しんだ。寒いので歩くとキュキュと音がする。シ…

北から見る浅間観音様

寝観音を仰ぐ 正月に浅間山を見て知人が「観音様の寝姿」にしか見えないと言ってたのを思い出した。現役時代はそんな余裕も無かったのかと思い、早朝に会いに出かけた。全長およそ7㎞の寝観音様は曙光をお腹に受けてなお静謐な姿を横たえていた。いつかキチ…

繊維のダイヤモンド、見つけた!

葉もすっかり落ちた山野を歩く楽しみのひとつに、子どもの頃から緑の繭探しがありました。葉が落ちてやっと目に付くくらいですから、あまり多くあるわけではありませんが最近は特に少ない気がします。雪も今年は早いのできょうは伐採予定の山林の下見に出か…

四季派の舞台・信濃追分宿、その整備に驚く!

先週末、風も冷たい中軽井沢の「分去れ」の小道を歩いた。ほんとうに久しぶりに立った。就職したばかりの私は初めて貰った給料の大半を使って『立原道造全集・全6巻』を買った。東大の建築科を卒業した立原の 言葉を自在に操ったソネット形式の詩が好きだっ…

山果実の女王、サルナシ

懐かしいサルナシの果実!…今は天然サプリメントの評価!! サルナシの紅葉が始まったので、今週は果実をずいぶん収穫しました。子どもの頃、これを食べるのが秋の終わりの楽しみでしたが、味が濃くて舌が痛い思いをしたのが懐かしい果実です。 サルナシは標…

山椒が話題に!

驚くべき「山椒」の効果! 日本の香辛料が大注目されている。 先日のNHK「ためしてガッテン」は視力を取り戻す話題を取り上げていましたが、前回の山椒の話題を見たでしょうか。生物多様性が取り上げられる中、植物の薬効性が見直され研究が進んでいるようで…

ガマズミの実

健康増進果実として注目される「ガマズミ」…嬬恋にも沢山!! 降霜の時期に小豆のような大きさで一粒一粒が輝き目を引くガマズミはこの時期に甘みが増します。酸っぱさは残ってますが。 このガマズミ、多くの研究者が健康増進果実として注目されているんです…

鮮やか、ムラサキシキブ

ムラサキシキブの実が際立つ季節 高木の紅葉が散り始めて灌木の実が目立つころから嬬恋は晩秋でしょうか。 果実の時期がやってくるまで気づかなかったムラサキシキブ。俄然その存在感を増すのはこれからですね。葉が落ちても実の一粒一粒が艶やかで奇麗な紫…

アケビも実る頃

〈通草〉…親しみのある草木! 今朝は露霜の寒い朝でしたが、日中は秋晴れなので、はや山野跋渉。 始まった紅葉の中で目立ったのは「あけび」の紫です。この色はいつも子供心を偲ばせます。子供時分に親戚の叔父さんが、アケビは〇君の字と同じなんだぞ、って…

三回目のアルプス、紅葉の燕岳に!

紅葉もすごかったけど車も満杯だったアルプス燕岳の連休! 連休の7日に友人と燕岳へ。混むと思って夜の1時過ぎに出発して4時過ぎに中房温泉に到着したのに、どこも駐車場はおろか駐車禁止の路上にも車があって行ったり来たり。やっと離れた第3駐車場に入れた…

野反湖の山をめぐる

旧・六合村の野反湖畔にピカピカの ビジターセンターは最高! 今週は野反湖から、三壁山〜恵比山の国境周遊ルートを歩きました。3時間ちょっとのコースなので手軽です。景観、眺望とも恵比山が一番お勧めかな。六合(くに)村って、風情のある地名が多くて気…

性転換する不思議なツル

不思議な、チョウセンゴミシの実が大豊作! チョウセンゴミシは北海道や嬬恋みたいな寒いところに多い。「朝鮮五味子」と漢字表記もわかりやすいですね。五味って「甘・辛・苦・塩・酸」だそうですが、この落葉小木はこれまで雌雄異株で別々の木と言われてい…

平標山に登る

上越遠征! 大山祗神の平標山へ 今週は、苗場スキー場の先にある駐車場から松手山コースを登り、平標山(1,983m)へ。その先の新しい平標山小屋で昼食・休憩し新道を通って戻るという周遊コースに行ってきました。ここは初級コースの案内で、群馬の人には馴…