アケビも実る頃

 〈通草〉…親しみのある草木!
今朝は露霜の寒い朝でしたが、日中は秋晴れなので、はや山野跋渉。
始まった紅葉の中で目立ったのは「あけび」の紫です。この色はいつも子供心を偲ばせます。子供時分に親戚の叔父さんが、アケビは〇君の字と同じなんだぞ、って言ったことが理解できたのは人生の後半だ。 この木部は利尿や通経の効用があることから漢字で〈通草)が充てられていたのだった。
 「 つゆじもに冷えてはぬるむ通草かな 」(不器男:詩)