繊維のダイヤモンド、見つけた!

葉もすっかり落ちた山野を歩く楽しみのひとつに、子どもの頃から緑の繭探しがありました。葉が落ちてやっと目に付くくらいですから、あまり多くあるわけではありませんが最近は特に少ない気がします。雪も今年は早いのできょうは伐採予定の山林の下見に出かけたら、見つけました2個、コナラの枝先に。
家で桑の葉で飼って出来る繭は白い繭玉ですが、コナラやクヌギの葉を食べて出来る緑の繭は「天蚕」と言われ環境に敏感です。この一粒の繭で糸が600〜700mあるそうです。そして、天蚕は白い養蚕の繭より優美な光沢があって、伸度が大きく丈夫なうえ、手触りも一段と良く、温かくてシワになりにくいので「繊維のダイヤモンド」とか「繊維の女王」と言われてきました。このシルクの魅力にとり憑かれる人も多いみたいですが、長野県の安曇野には「天蚕センター」があります。蚕都八尾(富山)では天蚕によるグリーンツーリズムも始めていますし、福島県などでは化粧品の原料として開拓しているようです。 私は部屋の飾りにしていますが、天の虫の結晶(蚕)なので、なにか福(服?)が舞い込むって気が。