キノコ(椎茸)の世界

成長には「きっかけ」が必要だ!キノコの話だけど・・・。

昔ながらのミズナラの木に椎茸を栽培(今は原木栽培方法)をしていますが、発生時期になるといつも不思議なことがある。出芽のシーズンになっても発生しない原木もあるから私は木口をハンマーで軽く叩いて目覚めさせることをする。冗談みたいに感じるかもしれないが、なかには電気ショックを与える人も結構いますから。 種菌を植えて2回の夏を経ると、だいたいどの原木の中にも綿の繊維のように菌糸が拡散して伸びているけれど、その状態から、「きっかけ」を得て菌糸が集まり、一定の方向性を持って生育してキノコとして樹上に頭を出すのですが、この「きっかけ」がとても不思議な気がしている。 単純に温度と光が満たされれば発生するということではなく、温度と光が満たされた時、何かが働いて動き出す、という思いを毎年強く感じている。同じような状態にあるのに出る木とでない木を観ていて。 (写真は一番たくさん出た原木です、10/27)