開拓時代を彷彿させる旧「嬬恋馬鈴薯原々種農場」の庁舎建物!

日曜日、素晴らしい天気に誘われてカメラを持って田代地区を散策に。まずはお気に入りの種苗管理センター嬬恋農場(名称が2001年から変わった)の旧庁舎に立ち寄った。標高1230m。昭和20年、戦後の食糧増産と開拓ブームの中でここも開場し、60年余が過ぎて旧庁舎は役割を終え展示室としてささやかに残っているようでした。疫病害虫に生産を左右される馬鈴薯(ジャガイモ)は基本的に国ごとに自給することになっているので国策で設置され今は全国に10か所だと言います。試験管の中でウイルスフリーのイモを増殖させ、さらに305haある敷地の中で増殖を繰り返して5年後に契約農家に渡るとさらに2年経て、ようやく私たちの食卓に上るジャガイモ君の始まりは此処です。北海道並みの気候の嬬恋は最盛期には馬鈴薯の面積が200ha以上で〈馬鈴薯の嬬恋〉として一時有名でした。また、戦後の農村復興のための開拓事業は群馬県14,345haの計画の半分は吾妻郡が占めて、そのおよそ7割は嬬恋村でしたから開拓地が沢山でき、馬鈴薯の生産も盛んでした。当時の面影を残す旧庁舎がいつまでも残って欲しいと思いながら写真に収めました。