草軽電気鉄道の面影

]

フィールドを歩く…「草軽電気鉄道」の面影
私が住んでいるすぐ隣の土地は昔、電車が走っていた電車道だ。土盛りされたその道は幼い自分たちの遊び場でした。なにしろ時速20kmくらいの電車は目前に来るまで遊んでいられた。おまけにこの先200m位で嬬恋駅だったので、幼少期の印象はとてもノスタルジー。温泉や湯治客だけではなくこの駅から硫黄も運び出していました。草津〜軽井沢間、55.5kmを約3時間かけたこの電車も伊勢湾台風(S37年)で廃線となって消えていきました。 先日、小宿川を歩いていたら立ち止まった光景があった。川を渡る橋脚と護岸の石垣がつい最近まで風雪水害に耐え完璧に残っていたのに、この2年位で足場が流されていたのです。いつもまでもここだけは崩れなかったので、自分の時間を止めてくれるところでした。 廃線して今年ちょうど50年。またひとつ昔が消えていきました。