望月資料館にあった机は?

 望月(町)歴史民俗資料館に残る旧陸軍士官学校長の机とは?
夏の初めに佐久の望月町にある歴史民俗資料館へ行きました。ここには縄文時代からの望月の遺跡や文化をはじめ中山道望月宿の資料や有名な望月の駒の歴史などがほんとにわかりやすく展示してありますし本陣の跡地にある資料館としてとっても充実です。ここの受付から入ると正面に訪問者の記載台として利用されているのが旧陸軍士官学校長の机(写真)です。なぜここに残っているのでしょう? 
受付の女性に尋ねると町史をコピーしてくれました。ここにS20年の6月に陸軍士官学校第59期生ほか部隊全部が座間市から移転しましたから望月町も軍都の様相でした。すでに嬬恋の鹿沢地区に第60期生らが入っていましたし、北軽地区にも移転していましたから、浅間山を挟んで陸軍の精鋭部隊が集結したことになります。地元には一時的な疎開だとアナウンスしたようですが、すでに敗戦色濃くなった時でしたから一番の使命となったのは本土決戦に向けて、松代の大本営を守ることにあったことが解説されていました。
68年前、望月町、北軽井沢、嬬恋は一体で動いていたことを伝える校長の机でした。