浅間高原の「花まつり」と「大般若会」を見る

大般若経会と花まつり (5/8)





嬬恋村長野原町の浅間高原一帯に古くから住民の拠りどころにされてきた曹洞宗常林寺の「大般若経会と花まつり」に行ってきました。このあたりは冬が長いので、ひと月遅れでお釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」と併せて「大般若会」が行われますが、ここのお寺は檀家が多いので地域の代表者達の参加が中心です。でも誰でも参加できるので、観ると宗派に関らず色々解って意外と面白いですね。
一応、法要なので最初にハスの花ビラの形をした花絵を撒き(散華とか)会場を清めます。絵柄も綺麗だしご利益もあるというから一枚いただきました。そして大般若経600巻を何やら経文を唱えながら全巻を僧侶全員で開くのですが、決して読んでいる訳ではなく素早く書に風を入れる感じです。この光景は荘厳な光景でした。大般若経はあの玄奘三蔵法師がインドから持ち帰って4年程かけて訳したたという500万ほどの文字の経典。ですからこの日のお堂の須弥壇には16善神の掛軸が掛けられるのが普通だそうで、その絵の下に玄奘三蔵法師がいました。う〜ん、なるほどと言う感じですね。
月遅れの「花まつり」は、ヒマラヤのふもとで生まれたお釈迦様の誕生日を祝うまつりですが、生まれてすぐに立ち、天と地を指して「天上天下唯我独尊」と言った説話を形にした像に甘茶をかけてあげます。命の大切さを考える花まつりなので、今回のネパール・ヒマラヤ一帯の地震で被災された人たちのことを思いながら合掌しました。