閑話休題 ツツジとサクラ 

  山の日陰躑躅と畑のしだれ桜(4/27)


山林の片づけ作業が大詰めを迎えているが、夏日のような気候があると少しあわてる気持ちが頭をかすめて、2週間ほど作業に専念していました。
その間に、庭にあるヒカゲツツジ(日陰躑躅)が咲きはじめ、もう満開になっている。春の陽射しもあるのにこの低木は少し日陰に咲く性格だ。その花は目立つ黄色ではなく、やや緑がかった控えめな黄色なので、しっかり見つめないと美しさが伝わってこない。そんなせいか、花言葉も「身を慎む」「節制」さらには「初恋」とまで形容されていて、静かだが淡い思いが伝わる早春の花のイメージがある。岩場も好むとも言われ、連休くらいから鬼押出し園の岩場にたくさん見ることができる。

土曜日は、作業を休んで隣町、高山村(長野県)のしだれ桜に会いに行ってきた。
集落の細い道を一方通行で辿れるように案内がされている気遣いが嬉しい。この村にはたくさんのしだれ桜があるが、シーズン中、不自由なく巡れるように地元の人達が協力してくれる5カ所のうち3カ所を巡ってきた。いずれも老木だが、250年以上にわたって畑作業をする地域の人達とその暮らしを見届けてきたのかと思うと、いたわる気持ちになります。それに、ここの高山村には黒岩姓も多く、明治の中頃までは毛無し峠道を往来して嬬恋村と繋がりの多い村であったせいか親近感も湧く。 桜まつりは5月6日まで行われている。