浅間山、北面の前橋刑務所の碑

地名「群馬坂」、伐採作業服役者の辛苦の地!?
浅間山の麓に人気のシャクナゲ園がありますが、そのすぐ隣の沢沿いに前橋刑務所が建てた碑が笹薮に埋もれて訪れる人もなく立っている。
明治の初め頃までここを含めて広大な土地は南木山と呼ばれる国の直轄地で、地域の村民も入ることが認められない扱いを受けていました。しかしこの地で群馬の服役者(囚人)たちによってこの厳しい高冷山林で伐採作業が行われていたことから「群馬坂」と呼ばれ、のちにそのまま地名に残りました。作業用の道は古くから「囚人道路」と言い伝えられていて、寒冷な高地での労働は想像を超える過酷な作業だったに違いありませんが、当時の記録は未明です。 先日、シャクナゲ園の整備に合わせて、碑のある藪の刈り払いを村(観光商工課)に依頼したところ、綺麗に整備が済んでいて安心しました。古老の伝えるところに依ると、日本の近代化に伴って電気のための送電線の柱(電柱)にするために主に栂の巨木を切り出したのだと聞く。時代の記録として当時の様子を伝える碑です。