山藤の生きる力!

遠くへ種を飛ばす山藤の知恵!
野山を散歩していて、植物の知恵と賢さに感心することが多い。
この2、3日の温かさで山藤の実がバシッと音を立てて鞘を弾いているところに出会いました。2月の終わりの暖かい日にも沢山落下して路面に落ちていたのですが、確実に種を残すために秋ではなく、春の雪解けや降雨の前に落とす山藤の知恵に感心。しかも、すぐ下に落としたら自分に巻き付けてしまうので、鞘は割れるときに、ねじれを使って遠くまで飛ばすようになっているのです。種子はヤマドリやキジの餌にもなりますが、啓蟄の頃あいを見計らって子孫繁栄をしていく山藤の生きる力に、いつも脱帽です。(写真は判りやすいように種子を鞘に載せました)

移動できない植物の生きる力と賢明さを初めて学んだのは福寿草でした。寒い嬬恋村近辺では福寿草の花がこの時期に咲きますが、暖かくなって咲けばよいのに何故この時期に咲くのかづっと疑問でした。…朝日が昇ると太陽を追いかけ太陽の方を向いて咲き、パラボラアンテナのようにして中心を25℃くらいにして、昆虫に温もりと餌の花粉を与える…寒い冬にこそチャンスがあるってことを知っている、と言う東海大学農学部長のお話に接して以来、植物から学ぶことが多くなりました。