御所平のバス停

 R146号線北軽井沢近くのバス停 「御所平」
みるく村の近くにあるバス停看板「御所平」が新しくなっていて驚きました。この地名はかつて、北白川宮能久親王が浅間牧場の前身である「吾妻農林牧場」を開設した本拠地です。明治16〜18年頃でした。でもここにはもう一人、館林藩主だった秋元礼朝子爵ほか藩士ら12戸が入植した地です。館林藩主最後の秋元氏は幕末に戊辰戦争が始まると関東の諸藩で最初に政府軍に加わり、会津攻撃まで参加しましたが、反対に北白川さんはというと、日光輪王寺門跡(社主)→上野寛永寺門跡→彰義隊を支援し徳川幕府側に。→東北に逃れましたが捕まって謹慎→謹慎後ドイツで軍の勉強留学→帰国後、近衛師団入隊→近代戦に必要な馬の育成に着手→台湾遠征し薨去しています。同時代に立場の違いはあっても、ここでは一緒でした。時代に翻弄された人の地名です。