山の手入れ、樹木から学ぶ!?

伐採作業、身構えるね!
先週から山の伐採をスタートした。年末年始にエベレストあたりを十分堪能し遊んでいたから遅い開始になった。いつも山林や樹木のために、水分が一番少なくて切株から芽が再生しやすいように冬場に伐採をする。雪に吹雪かれたり、風に煽られたりして思うようにははかどらないけれど、身体を慣らしながら冬山の自然と対峙。
今、手掛けている場所は直径40cm前後の桜の木がほとんどだけど、桜は繊維が強くないから倒す方向に気を使う。2日目、手抜きしたらバリッという轟音と同時に木が裂けて倒れてしまった!こちらはチェーンソーを幹に入れたままだから弾き飛ばされる直前に退去するけど本当に緊張するね。だからいつも身構えての作業になる。

切って知る樹木の生命
生命なんて言うと大袈裟だが、彼ら樹木も移動せず天変地異を生きてきただろうから、時々切り口を見て「長い間よく頑張ったね」と声をかけたりする。特に桜はこの時期に切ると、幹の外周が赤くなる(オレンジに近い)のでいたわる気持ちになる。昔から寒さに耐えるために冬は赤い物質を作っているのだと聞いた気がするが確かではない。切り口は木の人生を現しているとも言うが・・・。サクラ、アカマツ、ミズブサ3種の切り口を撮ってみた。カラマツの年輪は太陽系の波動のように見えるし、サクラは木によって山の等高線みたいで面白い。ミズブサは見た目の樹肌も白く、幹もすべて白くて表裏のない性格だが芯が無い! 芯をつくる広葉樹も中心にあるのは珍しく、育ちによって普通は偏っている。人も、心の中心に芯が出来ないのは育った環境に左右されていると言うことか、と自然から学ぶ。