真田一族の信仰、白山大権現と白山比竎神

上田市太郎山々麓の「白山比竎神社」を見る。



先日、今シーズン初めて山に行った。久しぶりだから簡易?な上田市の太郎山へ。足慣らしのために時々登る山だ。でも今回は山頂のマップで気づいた神社「白山比竎神社」。いつか見たいとおもった神社がそこに載っていました。

下山すると白山比竎神社(しらやまひめ)はすぐ近くに在りました。見たかった場所が見つかって運も良い山行初日!?。この神社は戦火にも遭わず残り、戦国時代の祈願文が数年前に本殿・土蔵から見つかったという神社です。木曾義仲村上義清真田昌幸そして真田信幸らの戦勝祈願文が残っていた神社として注目されました。それまで訪れる人も少なかった社とはいえ、立地も造作も素晴らしく意外でした。
白山比竎神社はこの上田地方には多く在りますが、この祭神の菊理媛命(くくりひめ)とは、大河ドラマ真田丸」の真田一族の館に飾られている「白山大権現」の主祭神です。だから四阿山山頂にも祀られている神、と言えば身近に感じる人も多いのではないでしょうか。
ところで・・・驚くことにこの神社の屋根両サイドには鬼が飾られていたのです(鬼瓦が木製)。鬼は千曲川沿いに根強く言い伝えられて伝説が残り、浅間山の鬼の話にまで繋がっていると言っても良いかもしれません。そして村上氏も係わった菊理媛命信仰・・・時代の接点をちょっと垣間見たような胸騒ぎ、春一番が胸を吹き抜けた時代の杜でした。